沖縄の霊魂に関する考え方 その2
~琉球おきなわ民俗学(わが家での場合)~
別の記事で「沖縄の霊魂に関する考え方」の基本的なことを書いたが、今回は霊魂(=マブイ)について、もう少し詳しく書いてみた。
イチマブイとシニマブイ
日本でよく聞く怖い話の類では、幽霊が祟ってでてくることが多い。
その幽霊は、突然現れたと思ったら煙のように消えた…など、物体(肉体)のない霊魂の状態が基本としてあり、これは沖縄でも同じような考え方だ。
「霊魂」にフォーカスをあてると、まず沖縄では魂のことを方言で「マブイ」という。
このマブイは二通りに分けて考えられていて、生きている人の魂は「イチマブイ(=生霊)」、そして死者の魂は「シニマブイ(=死霊)」と区別している。