1月のムーチービーサを感じたらあの食べ物を思い出す【ショート動画あり】

【ショート動画】郷土料理のひとつ「ムーチー」と月桃

動画の概要 ※音あり(音声「VOICEVOX:春日部つむぎ」)
 沖縄の郷土料理「ムーチー」と月桃

【ショート動画】郷土料理「ムーチー」とサンニン【日本の魅力を紹介】

ムーチーには琉球時代からの伝承が!?

サンニン
金城町石畳道で見かけた月桃

1月の沖縄で厳しい寒さを感じたとき、「ムーチービーサ」という言葉が飛び交う。

沖縄はムーチーを食べるころに一番冷えこむので、「やっぱりムーチーのときは寒くなるね」というニュアンスで使われることが多い。

ムーチーとは月桃の葉で餅を包んで蒸した郷土料理のひとつだ。旧暦12月8日に行われる沖縄の行事で、厄払いと健康を祈願して神仏にお供えして食べる。

ムーチーを包む月桃は沖縄では「サンニン」と呼ばれて親しまれ、抗菌や防虫の効果があることから食材を包むことに利用されている。

月桃は独特の香りがあるのでムーチーににおいがついてしまう。そのため苦手という子どもが多いけどこのクセになる香りが好きだ。

ムーチーは漢字で「鬼餅」と書かれる。なぜ鬼餅なのか不思議に思う人も多いだろう。実はムーチーの由来となる琉球時代からの民話があって「鬼」はそこからきている。

民話をかんたんに紹介すると、仲の良い兄と妹がおり、兄が鬼となってしまい家畜や人に被害を与えるようになってしまった。そこで妹が退治することになり、そのときに使ったのがムーチーだった。

ムーチーの民話には関連する御嶽が実在しているので、詳細は御嶽を紹介する記事でしたいと思う。

どうしても気になる方は、首里金城町石畳道の記事を参考にどうぞ。有名なアカギがあるエリアがムーチーの由来と伝わっている御嶽がある場所だ。

関連する記事

琉球時代から残る首里金城町石畳道

【YOUTUBEチャンネル】 ※動画が見れなかった場合

琉球おきなわ説話@ryukyuokinawa
https://www.youtube.com/@ryukyuokinawa

YouTubeショート動画サムネイル「ムーチーと月桃」
サンニン(月桃)
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琉球王にゆかりがある!? テラブのガマ(浦添市)

琉球王の伝承がある牧港テラブのガマ

牧港テラブのガマ
牧港テラブのガマ(沖縄県浦添市)

浦添市の指定文化財となっている牧港テラブのガマは、琉球の歴史好きに浪漫を与える史跡だ。

小さな洞窟にしか見えないが、ここは琉球王「舜天」が関係している伝承があるのだ。

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沖縄独特の石橋の遺構がある真玉橋(豊見城市)

琉球の歴史にふれることができる真玉橋遺構

真玉橋の遺構
真玉橋の遺構(沖縄県豊見城市)

沖縄は戦場になったので焼失したものは多い。だから歴史的なものが残っているというだけで感動する。

豊見城市に真玉橋の遺構がある。

もともとの真玉橋は琉球王・尚真の時代に造られたものなので、歴史を感じることができるものだ。

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シーサーではなく石と呼ばれている「ニーセー石」(八重瀬町)

ほかのシーサーとは形状が異なるニーセー石

ニーセー石
ニーセー石(沖縄県八重瀬町)

八重瀬町には沖縄県内で最大最古とされる村落獅子が鎮座しているので、石獅子発祥の地といってもいいだろう。

発祥の地とあって八重瀬町にはたくさんの石獅子がいる。

たいていの石獅子の名前に「シーサー」または「石獅子」がつくのに、小城地区に鎮座している村落獅子は「ニーセー石」と呼ばれている。

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壺屋めぐりをするなら拝所も訪れてみては(那覇市)

壺屋焼物博物館に鎮座する「北の宮(ニシヌメー)」

ニシヌメー(北の宮)
ニシヌメー 北の宮(沖縄県那覇市)

生活していたり、関連する物事に携わっているなら、拝所は身近な存在かもしれない。

でも観光で訪れたのなら、まず拝所がどんなものなのかわからない方もいるだろう。

この記事では拝所がどのようなものなのかを説明してから「ニシヌメー」を紹介する。

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