金武観音寺と金武宮【金武町の名所】

琉球八社のひとつ「金武宮」

「安里八幡宮」「天久宮」「沖宮」「金武宮」「識名宮」「末吉宮」「波上宮」「普天間宮」を琉球八社という。

琉球八社は琉球王府の庇護があったこともあり、沖縄県内でも知られていて参拝者も多い。

この記事では「金武宮きんぐう」を紹介している。

金武観音寺
金武観音寺(沖縄県金武町)

金武観音寺は、一度全焼したことがあり再び建築されている。

しかし、沖縄戦の戦火では焼失しなかった貴重な木造建造物で、赤瓦屋敷の沖縄らしいたたずまいに魅力がある。

金武観音寺

観音寺の由来は、かなりハッキリしている。

和歌山県の高野山出身である日秀上人が、ひょんなことから琉球へ漂着した。

日秀上人は、琉球でしばらく過ごすことになるが、その間、金武観音寺を建て、仏像を彫っておさめたり、仏教の布教を行ったりしたという。

「日秀」は、沖縄で社寺を建立するなど、琉球時代の有名な上人で、琉球の古い書物にも登場する。

しかも、妖怪を退治したという伝説が沖縄の各地に残っていたりするから興味深い。

金武観音寺とフクギ
金武観音寺とフクギ(沖縄県金武町)

金武観音寺には、樹齢が300年以上あるといわれているフクギがある。

金武観音寺
金武観音寺の仏像(沖縄県金武町)

木造の建物は落ち着いた感じで和んでしまう。

金武宮【琉球八社】

金武観音寺の境内には鍾乳洞もある。

この鍾乳洞「日秀洞」は、むかしは大蛇が棲んでいたという伝説もある不思議な場所だ。

妖怪退治に関する伝説も残っていて、鍾乳洞に棲んでいた大蛇は、村人を困らせていたので、日秀上人が退治したという。

現在の日秀洞は、お酒(泡盛)保存用として利用さているが、洞内には熊野権現が祀られており、「金武宮」という琉球八社のひとつになっている。

日秀洞
日秀洞(金武観音寺|沖縄県金武町)

入口が小さめの鍾乳洞で、たしかに大蛇が棲んでいそうな雰囲気がある。

日秀洞
日秀洞(金武観音寺|沖縄県金武町)

戦時中、鍾乳洞は避難場所となり、多くの人たちを救ったという。

むかしの金武観音寺の写真

金武観音寺
1970年頃の金武観音寺(沖縄県金武町)

上の写真は、わが家のアルバムにスクラップされていた1970年頃の金武観音寺。

現在よりも境内が広いようだ。

下の写真は、2009年の金武観音寺。

金武観音寺
金武観音寺(沖縄県金武町)

同じく1970年頃の金武観音寺の鍾乳洞。

日秀洞
1970年代の日秀洞(沖縄県金武町)

「日秀」とは?

日秀上人は、金武観音寺や金武宮を建てたことや、仏教を広めたことで知られている。
興味深いのは、沖縄のあちこちで妖怪退治をしたという伝説が残っていること。
不思議な話を残しているあたりが沖縄らしくて面白い。
また、琉球のことが書かれた書物『琉球国由来記』や『球陽』に、日秀上人の記述があるらしい。

金武観音寺にあった説明板の内容

当観音寺は、十六世紀に日秀上人によって創建されたが現存する観音寺は、昭和十七年に再建されたものであり、建築手法は近世社寺の手法が取り入れられている。
沖縄県下の社寺建築の多くは今次大戦で焼失したが、幸い当観音寺は戦災を免れて今日に至っており、古い建築様式をとどめた貴重な木造建築である。
当観音寺は、昭和五十九年六月一日、有形文化財(建造物)に指定された。

金武町教育委員会

金武観音寺のフクギの説明板の内容

金武町指定文化財 金武観音寺のフクギ(オトキリソウ科)

フクギは推定樹齢約三五○年、胸高円周二・八メートル樹高十二メートルを有し、沖縄本島各地のフクギのなかでも希少な巨木と云われている。
常緑の高木で風や潮害に強く、屋敷林として昔から沖縄各地で広く利用された樹種である。
観音寺のフクギは数年代の歳月を積み、強く根を張りどっしりとそびえ立つその樹影に寺社の長い歴史を見守り寺社の景観を創り、町民に愛郷の心を育む先人よりの遺産として親しまれている巨木である。

金武町教育委員会

金武観音寺に訪れたときのパンフレット

金武観音寺のパンフレット
金武観音寺のパンフレット

「金峯山 観音寺」と「金武鍾乳洞の古酒蔵」のパンフレット。

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【画像】琉球時代から続く「琉球八社」
琉球八社の一覧

金武観音寺の周辺MAP

観音寺の近くにはカフェがある。
名物といわれている饅頭があったりするので、時間があると寄ってみるといいかも。


■金武観音寺(所在地 沖縄県国頭郡金武町金武222)

■金武観音寺までの距離(車の場合)
・金武町役場…約0.49km(01分)
・那覇空港…約50.1km(1時間19分)
・沖縄県庁…約45.8km(1時間11分)

詳しく知りたいひとのためのリンク集

金武町観光ポータル visit kintown
金武町の観光情報サイト。

金武町公式サイト