沖縄の海を楽しむ前に知っておこう「海のキケン生物」たち

美しい海に、島のゆったりとした時間の流れ――
沖縄にはたくさんの魅力が詰まっている。
でも、自然のなかには危険な生物もいる。
せっかくの沖縄旅行を楽しむために、海へ行く前に「海の危険生物」を知っておこう。
わかりやすい動画で事前に海を知る
写真などで海にいる危険な生きものを紹介することもできるが、それだけだと伝わりにくい。
そこでわかりやすい動画を見つけたので参考にどうぞ。
■YouTube動画 「気をつけよう!! 海のキケン生物」
約22分の動画だが、危険な生きものたちを海にいる状態で紹介しているので、実践的でかなり役に立つ。
海へ行く予定があるなら、この動画を先に見ておくことで対策を立てることができる。
※ただし、ケガの症例もでてくるので、苦手な人は遠慮したほうがいいかも。
海での基本的な注意事項

潮の満ち引きする時間を知っておくことが重要
陸から遠いところまで行ってみたのはいいが、帰り時間も計算しておかないと、満ち潮となって帰りに苦労することがないよう注意しよう。
遊泳禁止区域で泳ぐのは危険
クラゲネットが設定されていない場所だったり、潮の流れが速いなど危険な場所が多いので「遊泳禁止」となっていないか確認してから泳ぐようにしよう。
体調管理
沖縄は日差しが強いので日射病・熱中症になりやすいし、日焼け対策も必要だ。
こまめに水分をとるなど体調管理を心がけ、少しでも体調不良を感じたら、すぐに泳ぐのを止めるなど、無理をしないことが重要だ。
できれば単独行動はしない
泳ぎなれていても、急に足がつったりクラゲに刺されたりすると溺れてしまう可能性がある。
緊急時に一人では危ないので、ライフセーバーのいる海で泳ぐか、助けてもらえる状況をつくることも意識しておこう。
砂浜での注意点

きれいな砂浜を見たら、裸足で歩いてみたくなるかもしれない。
でも、砂のなかに割れたガラスの破片が隠れていたり、打ち寄せられた貝殻やサンゴの欠片を踏んでしまって、ケガをしてしまう可能性があるから注意が必要だ。
潮だまりでの注意点

サンゴ礁のある海岸では、引き潮になると潮だまり(タイドプール)ができる。
波もなく穏やかなプールとなるので、泳ぎやすいし、海の生きものたちを観察するのに最適だ。
しかし、自然は美しいだけでなく危険なものもある。
触れると、刺したり咬んだりする危険生物もいたりするので、生きものを見つけても観察だけにとどめておこう。
また、岩場はゴツゴツしていて歩きにくく、滑りやすいので転んでケガをしないように気をつけよう。
泳ぐときの注意点

沖縄の海に入ると透明度にまず驚く。
そして、色とりどりの魚が泳ぐ海の世界は、おとぎ話の竜宮城を思わせ、人を夢中にさせてしまう。
泳ぎに夢中になっていると、知らずに海の危険生物と接触することもあるので、絶えず危険はないか用心するように心がけよう。
とくに水中では半透明のクラゲは見つけにくいので要注意だ。
「沖縄美ら海水族館」で学ぶ

かつてはギネスブックにも登録された巨大な水槽が目玉の水族館だが、見ものはそれだけではない。
美ら海水族館には「サンゴの部屋」というコーナーがある。
ここでは、海の危険生物の模型を使った事故の再現や、実物の展示などをしているので勉強になる。

(左の写真)
アンボイナガイが毒銛を刺す様子の模型。
(中央の写真)
ゴンズイの模型。赤く光っている部分が毒トゲとなっている。
(右の写真)
島草履でオニダルマオコゼを踏む様子の模型。

水槽に紹介文があるから、どこにオニダルマオコゼがいるのか探せるが、実際に泳いでいると注意してないと気づかないと思う(写真の中央の丸い物体がオニダルマオコゼ)。
役に立ったパンフレット
観光案内所には無料のパンフレットがあったりする。
そこで見つけた『気をつけよう!! 海のキケン生物』という冊子はとても役に立った。

パンフレットには、海にいる危険生物の紹介と、被害にあった場合の対処法などが書かれているので、海で楽しむなら入手しておいて読んでおくことをおススメする。
沖縄旅行で役に立つ知識
■海で事件や事故があったときは「118」番に連絡
■沖縄県公式サイトの活用
沖縄県の公式サイト内に、海の危険生物について書かれたページがある。
写真を掲載しているので視覚的にわかりやすいし、詳細や対処法などもあるため役に立つ。