今でも大事にされている「具志堅の樋川」 (南城市)

人々の生活を支えてきた湧き水「具志堅の樋川」

具志堅の樋川
具志堅の樋川(沖縄県南城市)

南城市には史跡があちこちにあり、村落獅子やグスク、御嶽などをブログのなかで紹介してきた。

グスクなどは有名で知られているけど、ほかにも史跡はたくさんある。

今回紹介するのは湧き水で、町歩きをしていて偶然見つけたものだ。

水道のない時代は貴重だった湧き水

水道が普及するまでは、湧き水が飲料水で生活するうえで必要不可欠なものだった。

井戸がある家は自分の家でまかなえたが、井戸がなければ湧き水の所まで行って、水をくんでこなければならず、かなりの重労働だったという。

現在は水道が普及し、水をくみに行くことはなくなったが、南城市では人々の生活を支えてくれた湧き水「具志堅の樋川」を今でもきれいに整備して後世に残している。

具志堅の樋川には案内板が設けられていて次のように書かれていた。

知念村指定・史跡 具志堅の樋川(カー)

  • 平成十四年八月十九日 指定
  • 所在地 字具志堅一六四-一番地

知念大川を水源とするこの樋川(カー)は、昭和4年に字住民の手で築造された総粟石造りの堅固なものである。正面に3個の吐水口と洗濯場、右側に沐浴場のある立派な造りで、住民生活に欠かせない貴重な場所であった。

平成十四年八月十九日/知念村教育委員会

※知念村・玉城村・佐敷町・大里村が合併して現在の南城市となった


具志堅の樋川は南城市内をドライブしているときに偶然見つけた。

当時は湧き水には興味がなかったので写真が一枚しかない。もっと写真を撮っておけばよかったと後悔している。

南城市の町歩きをする機会があれば、もう一度訪れてみようと思う。

具志堅の樋川について

具志堅の樋川
(所在地 沖縄県南城市知念具志堅164)

■具志堅の樋川までの距離(車の場合)
・南城市役所(南城市佐敷字新里1870)…約 6.49km(11分)
・沖縄県庁(那覇市泉崎1-2-2)…約 19.51km(32分)
・那覇空港(那覇市字鏡水150)…約 23.73km(37分)

観光情報についての参考サイト

■らしいね南城市
http://www.kankou-nanjo.okinawa/
→南城市の観光ポータルサイト

■南城市観光協会
https://okinawa-nanjo.jp/

■南城市 公式サイト
http://www.city.nanjo.okinawa.jp/index.html

■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト

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沖縄独特の石橋の遺構がある真玉橋(豊見城市)

琉球の歴史にふれることができる真玉橋遺構

真玉橋の遺構
真玉橋の遺構(沖縄県豊見城市)

沖縄は戦場になったので焼失したものは多い。だから歴史的なものが残っているというだけで感動する。

豊見城市に真玉橋の遺構がある。

もともとの真玉橋は琉球王・尚真の時代に造られたものなので、歴史を感じることができるものだ。

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沖縄の日常風景 10【画像】

沖縄のなかでも透明度の高い海をお届け

座間味島
座間味島の海(沖縄県座間味村)

感染症の流行で沖縄に行くことができない。なので写真を見て泳いでいる気分になることにした。

シュノーケルをしたときに撮った海中のようす

熱帯の海の魚
ウカビ島(沖縄県南城市)

沖縄には透明度の高い海がある。

シュノーケルしたときに海中写真を撮っていたので紹介していく。

※見やすいように加工した写真も掲載しています

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シーサーではなく石と呼ばれている「ニーセー石」(八重瀬町)

ほかのシーサーとは形状が異なるニーセー石

ニーセー石
ニーセー石(沖縄県八重瀬町)

八重瀬町には沖縄県内で最大最古とされる村落獅子が鎮座しているので、石獅子発祥の地といってもいいだろう。

発祥の地とあって八重瀬町にはたくさんの石獅子がいる。

たいていの石獅子の名前に「シーサー」または「石獅子」がつくのに、小城地区に鎮座している村落獅子は「ニーセー石」と呼ばれている。

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壺屋めぐりをするなら拝所も訪れてみては(那覇市)

壺屋焼物博物館に鎮座する「北の宮(ニシヌメー)」

ニシヌメー(北の宮)
ニシヌメー 北の宮(沖縄県那覇市)

生活していたり、関連する物事に携わっているなら、拝所は身近な存在かもしれない。

でも観光で訪れたのなら、まず拝所がどんなものなのかわからない方もいるだろう。

この記事では拝所がどのようなものなのかを説明してから「ニシヌメー」を紹介する。

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