ビーチの近くにある二つの聖地
干潮時に
なんだろうと気になって近くまで行き、見に行った人もいるのではないだろうか。
この不思議な石には「ヤハラヅカサ」と書かれているだけで、初めて見た人にはどんな意味があるのかはわかりづらい。
実はこのヤハラヅカサ、琉球神話にまつわるもので、琉球をつくったといわれているアマミキヨが降り立った場所といわれているのだ。
琉球神話にまつわるヤハラヅカサと浜川御嶽
まず「琉球神話」だが、日本に国づくりの神が降りてきて日本をつくった――という伝説があるように、沖縄にも琉球をつくったという神の伝説がある。
神話なので諸説あるが、南城市は「アマミキヨ」という女神神話の舞台となっている。
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百名ビーチにあるヤハラヅカサは、琉球をつくった女神が初めて降り立ったという伝承の場所になっている。
記事の写真は、ちょうど干潮時で潮が引いて全体が見えているが、潮が満ちてしまうと石のほとんどが海中に没してしまう。
ヤハラヅカサの全体を見たいのなら、潮の干満に注意が必要だ。
またヤハラヅカサの近くには、同じくアマミキヨにまつわる場所がある。
浜川御嶽
百名ビーチの後ろに広がる林の中に「浜川御嶽」と呼ばれる聖地がある。
浜川御嶽はアマミキヨが琉球に上陸した後、しばらく住んでいたという伝承が残るところだ。
現在の浜川御嶽には小さな祠があり、人が訪れている痕跡から今も信仰されている拝所であることがわかる。
近くには説明板があり次のように紹介されていた。
市指定史跡
昔、アマミキヨ(島始の神)がギライカナイ(海の彼方の理想国)からヤハラヅカサ(前方五〇mの海中にある。ギライカナイへの遥拝所となっている。)に上陸し浜川御嶽にしばらく仮住まいした後、今のミントングスクに、安住の地を開いたという。
この地は霊域として東御廻いの拝所である。
昭和五二年七月二一日指定/南城市教育委員会
南城市には貴重な史跡や伝承が多くあり、むかしから御嶽の多い地域として知られている。
また南城市のWebサイトを見ると、史跡や文化財を紹介していて、後世へ伝えようとする姿勢がうかがえる。
レジャーやマリンスポーツ施設があり、観光地として知られている南城市だが、琉球国にまつわる史跡もあるので歴史好きにおすすめだ。
百名ビーチ周辺のMAP
百名ビーチ
(所在地 沖縄県南城市玉城百名707あたり)
■百名ビーチまでの距離(車の場合)
・南城市役所(南城市佐敷字新里1870)…約 5.97km(15分)
・沖縄県庁(那覇市泉崎1-2-2)…約 18.7km(39分)
・那覇空港(那覇市字鏡水150)…約 23.0km(46分)
観光情報についての参考サイト
■らしいね南城市
http://www.kankou-nanjo.okinawa/
→南城市の観光ポータルサイト
■南城市観光協会
https://okinawa-nanjo.jp/
■南城市 公式サイト
http://www.city.nanjo.okinawa.jp/index.html
■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト