琉球の歴史を感じさせる金城橋(那覇市)

金城橋と識名平

金城橋と識名平
金城橋と識名平(沖縄県那覇市)

沖縄戦で琉球時代の面影がある場所はほとんどなくなったが、少しだけ残っているところもある。

首里にある金城町石畳道は有名で、狭い道を歩いてみると、コンクリートや車など技術がない時代を想像して思いをはせることができる。

首里城公園から石畳道に入って、そのまま道を下っていくと車が往来する道に突き当たり、道路を渡った先に小さな橋があるのだがあまり目立たない。

目立たない橋は「金城橋」というが、近くにある案内板を見て琉球の歴史が刻まれていることを知った。

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【沖縄の怖い話】「コイツ、霊感あるだろ」って人に聞いてみた

第六感的な雑談

ろうそく

本人は認めないが「コイツ、霊感あるだろ」って友人がいる。

怖い話や不思議な話が好きでこの友人にしつこく質問していろんな話を聞いてきたが、一人で溜めこんでいたら人に話したくなったので、ここでちょろっと公開。

友人から見るとこういう世界らしい。

霊_視えないもの

「あのさ、霊ってよく見るの?」

いきなり何?
見えないよ。
でも、たまに気配のようなものは感じることがある。

「気配?」

んー…たとえば本を読んでいたり、映画を見ているときとか集中していても周囲の人の動きってわかるでしょ。
背後を通ったとか席を立ったとか。
たまにそんな気配を感じることがあったりはする。

「それって近くに誰かいたからじゃない?」

それならはじめから話題にしない。
自分以外に誰もいない場所での体験だから話したんだよ。

「そ、そっか。 き、気のせいだったんじゃない?」

そうだね。
だいたいはそうとらえている。

「『大体』? なにそれ? スルーできない場合もあるの?」

気配だけなら気のせい扱いにしているけど、ニオイがする場合は少し動揺する。

「は? ニオイってなに?」

なんだろ、体臭とか生活臭っていうのかな。
人に付いているニオイ。
わかりやすく言えばタバコを吸う人だと、服からタバコのニオイがするとか、コーヒー飲んだ人だとコーヒーの香りがするとか。そういうの。

誰もいないはずなのに人の気配がしてニオイまで漂ってくるとさ、さすがに変だなーと思った。

「・・・あのさ、霊感あるでしょ?」

(一般の人はそんな体験したことねーよ!)

霊_視てしまった

「あのさ、霊っぽいの見たことある?」

んー… (遠い目をした沈黙)

「あるんだ!? なに? どんなの??」

・・・よくわからないもの。

「は? どゆこと?」

たぶん、人の形をした霊のことを聞きたいんでしょ。
でも人型はあまり見ないよ。

「え? 霊って人じゃないの?」

だから言ったじゃん。
よくわからないものって。

「人じゃないなら一体何を見たの?」

黒いモヤのようなものだよ。

「黒いモヤ??」

黒い煙って言ったほうがわかりやすいかも。
丸い形だったり霧状になった不自然な黒いもの。
その黒いモヤが近くにいる人を見かけたことはある。

「えっ? えっ? 近くにあるとヤバイの??」

知らない。
正体がわからないから。
でも嫌な感じがするから見えたときはあまり近づかないようにしてる。

「黒いモヤってどんな感じでいるの?」

なんだろ…人に付いているっぽい。
人の背後に黒い霧状のものがぼんやりとあったり、肩あたりに丸型の黒いものがふわりと浮かんでいたりとか。
近くにいるけどぴったりくっついているわけではなく、少し離れた位置で付いてきているように見える。

黒いモヤはさ、ただいるだけで何かしているようには見えない。
それが不気味なんだよね。

「・・・あのさ、霊感あるでしょ?」

(正体がわからねーものほど怖いもんはねぇ!)

霊_ヒト

「あのさ、『人型はあまり見ない』って言ってたじゃん? あまりってことは一度は見たことはあるの?」

あー… まぁ……

「なに、そのあいまいな返事は」

気のせいだったかもって思っているから。

「なにその状況! 教えてよっ」

写真撮るのが趣味なの知っているよね。
旅先でさ、電車の写真を撮ろうとしたことがあるのよ――

目的地まで行くのに電車を使った。
田舎の路線で遅い時間だったこともあって電車に乗った時点で乗客は数名、停車駅での利用者も少なく車両内はすいていて静かな車内だった。
降りた駅は最終駅だったので次の発車まで停車時間がある。そこで車両の写真を撮ろうと思い、乗客が全員降りるのを確認してから電車を降り、ほかの乗客がいなくなるのを待ってからホームでカメラをかまえた。
すると窓越しにシートに座っている青い服を着た人が見えた。
勝手に写真を撮ると失礼だからと思い、車両の写真を撮るのはあきらめて改札へと向かってて、ふと思い出した。
乗客が全員降りるのを確認して最後に電車を出たので誰もいなかったはず。

それに気づいて、あれ?ってなったけど、振り返って確認する気にはならなくてそのまま改札を出た。

あれは全員が降りた後に、誰かが乗ってきたってことにしてる。

「・・・(絶対ちがうな…)」

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【沖縄の怖い話】引っ張るもの

ランプB
 

沖縄では昔から奇妙な出来事が多かったようで、民話として語り継がれている不思議な話をあちこちで聞く。

では現在は奇譚はなくなったのかと思いきや、まだまだ健在で、「こんなことがあったんだって」と不思議な話はどんどん増えていく。

妙な出来事をあまり変と思っていない沖縄、そこが一番変わっていると思うのは私だけではないはずだ。

ほかの地域ではなかなか聞けない奇妙な話を聞いたのでここで紹介、タイトルは「引っ張られる」とでもしようか。

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【沖縄の怖い話】石枕にまつわる民話

日本各地にある類似の伝承

ランプA

日本各地には似たような伝承がある。

現在のようにテレビなど共通の媒体を通して全国に広がったのならわかるが、それがなかった琉球時代の民話に、海を隔てた地域と似たような話が残っているのはなぜだろう。

沖縄の怪談に東京で知った民話と似ている話があったので紹介していく。

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【沖縄の怖い話】葬式の後

葬式後の不思議な出来事

サトウキビ畑
 

幼少の体験なので、細かいことは覚えていない。
でも、親に叱られたことがショックで大人になっても記憶に残っている不思議な出来事がある。

子どものときに隣家で葬式があった。

田舎だったので当時は自宅で葬儀を行なっていたが、私は幼かったため親が式に参列させなかった。
朝から大人たちが忙しくしていたので、何かあったことには気づいていたが、あとで隣り家族のお兄さんが亡くなったと聞かされた。

翌日、隣りの家に住む友人(弟)がいつものように家へ遊びに来た。

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