沖縄のキケン生物たち(陸上編)
沖縄の自然は力強い。
頻繁に草刈りをしても雑草はすぐに伸びるし、植物の生長は旺盛で、放置しておくとあっという間に雑木林ができあがる。
そして植物に負けず、動物や昆虫たちの活動も活発で、ヤンバルには沖縄固有種の宝庫になっている。
生命のあふれる島だが、なかには危険な生物も存在するので、予備知識はあったほうがいい。
ここでは「沖縄の危険生物」を紹介するので、旅先での危険回避の参考にしてもらいたい。
沖縄で恐れられている生物ランキング
1位 ハブ
出没度 ★☆☆ 危険度 ★★★ 不快度 ???
毒ヘビで、咬まれると死に至ることもある危険生物。
※詳細はこちら。
2位 ゴキブリ
出没度 ★★☆ 危険度 ★☆☆ 不快度 ★★★
デカい・好戦的というキケン生物で遭遇したくない。
※詳細はこちら。
3位 蚊などの刺す虫
出没度 ★★☆ 危険度 ★★☆ 不快度 ★★☆
刺されると、腫れたりかゆみを伴ったりするイヤな生物。
※詳細はこちら。
※ ランキングは、あくまで個人的な考えのものです。
ハブ 危険度★★★
沖縄に生息する「ハブ」の毒は強く、咬まれると人を死に至らすこともある恐ろしい毒蛇として知られている。
ハブはほぼ夜行性なので、日中にアスファルトの道路上でハブに出くわすなんてことは稀だ。
(私は、道路上で轢かれて死んだハブは見たことあるが、生きたハブに遭遇したことはない)
しかし、畑など草むらの中や石の隙間、物陰などに隠れていたりするので、知らずにハブに近づきすぎて、咬まれてしまうことがある。
今では血清があるので死に至ることは少なくなったが、それでも咬まれた場所が悪かったりすると命にかかわるし、手当てが遅れると後遺症がでてしまう強い毒だ。
ハブ対策としてわかりやすい解説の動画
ハブについて知りたい人のために、わかりやすい動画を見つけた。
約20分の動画だが、ハブについての基礎知識や応急処置方法など、わかりやすく解説しているので、とても役に立つ。
※ただし、傷跡などの症例もでてくるので、苦手な人に遠慮したほうがいいかも。
■YouTube動画 「ハブに注意!被害対策で安心生活」
ゴキブリ 不快度★★★
世界中にいるオソロシイ生きもので、沖縄に生息するヤツらはデカくて好戦的だ。
昼間はあまり見かけないが夜になると出没する、会いたくないヤツNo.1だ。
日常生活での恐怖
- サイズがデカいので、たまに別の昆虫と間違う旅人もいる。
- かなり俊敏で目を離した隙に姿を消している。
- なぜか人に向かって走ってきたりもする。
- 飛んでいる個体も見かける。
- 飛んでるだけならまだしも向かってくるヤツもいる。
蚊などの刺す虫
沖縄では、ハブがいるかもしれないので、むやみに雑木林などに入ったりはしないが、ハイキングを楽しむ人は、ハブのほかに虫への対策も必要だ。
沖縄は蚊が多く、刺されると腫れてかゆみを伴うので、とても不快だ。
それに、蚊はウイルスを媒介することもあるので、刺されないに越したことはない。
ほかにも毛虫やハチ、マイマイなど触れたり刺されたりすると、人に害を与える生きものがいる。
対策1 肌をなるべく露出させない
暑い沖縄だと厳しいことだが、虫に刺されないための対策は「肌を出さない」ことが基本だ。
夏用の衣類のなかには、なるべく涼しくなるような素材に、UVカット仕様となっているものがあるので、目的に合わせて用意しておくと便利だ。
対策2 虫よけスプレーなどを使う
虫よけスプレーを使うと、被害に遭う確率を軽減することができる。
携帯しやすい小さめのサイズがあったり、対応している虫の種類が異なっていたりと、いろんな虫よけスプレーがある。
旅先に合わせた虫よけスプレーを選ぶことが重要だ。
対策3 不用意に触れない
正体がわからないものは、触れないことがイチバンだ。
たとえば、表面に弱い毒をもつイモリがいたり、マイマイには人に害を与える寄生虫がいたりする。
ほかにも、いろんな生きものがいると思うが、触れなければ害のないものがほとんどなので、見つけても観察だけにしておくのが無難だ。
◇
沖縄は自然が豊かな島なので楽しめる場所が多い。
しかし、生活しているのは人間だけでなく、ほかの生きものもたくさんいるので、共生していくことが大切だ。
事前に情報収集して危険回避し、沖縄の旅を良い思い出にしてほしい。
沖縄旅行で役に立つ知識
ハブ関連
■ハブを捕獲してほしい場合は「市町村役場」へ連絡
(緊急でハブを捕獲してほしい場合は「警察 110」番へ連絡)
■沖縄県公式サイトの活用
沖縄県の公式サイト内で、ハブの基本情報や対策などが書かれたページがあるが、写真も豊富に使っているのでわかりやすい(PDFデータなどもあったりする)。
虫など
■沖縄県公式サイトの活用
注意が必要な虫などの情報を知ることができる。