沖縄総鎮守 波上宮
波上宮は琉球八社のひとつで沖縄総鎮守にもなっている。
波の上ビーチの近くにあるから探しやすく、地元の人の参拝も多い人気のある神社だ。
波上宮のようす
波上宮の入口には立派な鳥居があり、「波上宮」と書かれているので見つけやすい。
駐車場も数台用意されていたので利用しやすかった。
早い時間に参拝したので境内に参拝者の姿はなく、神職さんが掃除をしていた。
波上宮の朱色の拝殿は立派で静かな境内は気持ちが良かった。
境内には説明板があり、波上宮について次のように紹介されていた。
波上宮 沖縄総鎮守/旧官幣小社
御祭神
・主 神…伊弉冊尊/速玉男尊/事解男尊
・相殿神…産土神(鎮守神)/少彦名神(薬祖神)
御由緒
当宮は古く沖縄独特のニライカナイ信仰(海の彼方より幸福を持ち来る神々に祈る)に始まる
その後この聖地に神のお告げにより王府が熊野三神を祀り以来朝野の尊崇極めて篤く「端城」または「なんみんさん」などと称され親しまれてきた
社殿の創建は不詳ながら史記『琉球国由来記』に薩摩の頼重上人が波上宮の別当寺として波上山護国寺を開山(一三六八)しここ宮寺を王の祈願所としたとみえ創建時が伺われる
また大永二年(一五二二)寛永十年(一六三三)享和三年(一八○三)などには天災・火災などによる造営や再建の様子が史籍に散見せられる
明治二三年(一八九○)官幣小社に列格し豪壮な社殿を誇ったが先の大戦の戦火で灰燼に帰した
昭和二八年(一九五三)ハワイの人々の赤誠により本殿再建がなされた
昭和三六年(一九六一)には拝殿が県内外の奉賛により再興され平成五年(一九九三)に戦後五十年にして全社殿の本格的御復興がなされた
(説明板から抜粋)
ほかに波上宮発祥の伝説として、次のようなことを聞いたことがある。
むかし、崎山里之子という者がいて毎日釣りをしていた。
ある日、海でものを言う不思議な石を見つけた。
石を持ち帰り家で祀るようになったが、石に祈って漁に出ると豊漁となることから霊石とわかった。
崎山里之子は霊石を大切に祀っていたが、不思議な力があることを知られ奪おうとする者が現れた。
崎山里之子は石を抱いて逃げ、波上山に着いたとき、「われは熊野権現である。この地に社を建てて祀れば守護神となる」というお告げがあったので、崎山里之子はこのことを王府に奏上した。
王府は社殿を建て篤く祀るようになったという。
◇
波上宮は人気のある神社で、初詣や祭事などのときは多くの人が参拝に訪れる。
古くから拝所のある聖域となっているので、近くへ行くことがあれば参拝してみては。
関連する記事:「琉球八社」
1970年頃の波上宮
わが家のアルバムにスクラップされていた波上宮。
むかしから聖地として知られていて、参拝後は波の上ビーチを散策するというのが定番だったようだ。
入手した波上宮のリーフレット
波上宮周辺のMAP
波上宮
(所在地 沖縄県那覇市若狭1-25-11)
■波上宮までの距離(徒歩の場合)
・モノレール「旭橋駅」…約 1.3km(16分)
・那覇市役所…約 1.35km(16分)
■波上宮までの距離(車の場合)
・那覇空港(那覇市字鏡水150)…約 4.44km(10分)
観光情報についての参考サイト
■波上宮 公式サイト
http://naminouegu.jp/
■NAHANAVI 那覇ナビ
https://www.naha-navi.or.jp/
→那覇市観光協会のサイト
■那覇市 公式サイト
https://www.city.naha.okinawa.jp/
■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト
追記
|2023/01|関連記事の追加、リンク修正済み