琉球時代から聖域となっている末吉宮跡
末吉宮は琉球八社のひとつで末吉公園内にある。
末吉公園へ行ったとき園内に末吉宮があることを知ったので参拝してきた。
末吉宮跡のようす
末吉宮を参拝したのは偶然だ。
末吉公園を散策するために訪ると、森の中に赤色の建築物が見えた。
高い位置にあったので展望施設かもしれないと思い見に行くことにした。
末吉公園の駐車場(県道82号線近く)から園内散策を開始したが、赤い社までは距離があって思っていた以上に歩いた。
途中で石碑に説明板を見つけ、この石碑と説明板を見て赤い建築物は末吉宮と知ったが、意外なところに琉球八社のひとつが鎮座していて驚いた。
無人の社務所
社に近づくにつれて社務所らしき建物が見えてきた。
神職さんから話が聞けるかもしれないと期待したが、窓は閉まっていて人の気配はなかった。
ふだんは無人の社務所のようだが、近くには絵馬が奉納され、おみくじも結ばれていたので、正月や大祭には社務所に神職さんがいるのかもしれない。
磴道と本殿
社務所からさらに奥へ進んでいくと、石造りのアーチ門に赤い社があり、赤い社は「本殿」で石の階段は「磴道」とわかり、両方とも重要な史跡に指定されていた。
こちらも無人のようで本殿の扉は閉じていたが参拝して公園を後にした。
別の参拝道
のちに末吉宮への参道がほかにあることを知り、その参道からふたたび参拝に訪れた。
参道の周りは木々が茂っていて薄暗く、少しすべりそうなところもあったが本殿まで無事に到着した。
本殿に着くと天気予報では晴れだと言っていたが、雨が降ってきたので無人の社務所の軒下を借りて雨やどりしていた。
しかしだんだん雨が強くなってきて、やむ気配がなかったので急いで参拝して車に戻った。
今回通った参道の入口には説明板があり、末吉宮について次のように書かれていた。
末吉宮御由緒
主祭神
伊弉冉尊・速玉男尊・事解男尊(熊野三宮ノ神)
御由来
末吉宮は王朝官社時代の琉球八社の一社で、俗に「社壇」「首里社壇」などと称され、史料では尚泰久王の時代(一四五六年頃)天界寺鶴翁和尚が熊野三所権現を勧請して祀ったという。
お宮は、本殿・拝殿・祭場からなり、拝殿は大正二年に倒失、大小二つの岩山を結ぶ独特の磴道(石造階段)全体と本殿は、昭和十一年、旧国宝に指定された。(先の大戦で罹災、昭和四十七年復元)
周辺はイベ、拝所が多く、古くから一大聖地を形成し、霊場として朝野の信仰をあつめてきた様子が偲ばれる。
御神徳
国家守護・国泰民安・五穀豊穣
一般には子方の神(事始の神)、学業・技芸成就、縁結び(ヤハンメー)、子孫繁栄の神として親しまれる。
文化財
末吉宮磴道 県指定文化財(旧国宝)
末吉宮跡(全域) 国指定文化財・記念物・史跡
例祭
十一月二十三日
(説明板より抜粋)
◇
二度目に訪れたときは家族で参拝しているところに遭遇した。
熱心に祈願しているようすを見ていると、今でも地元の人たちの信仰があつく、親しまれていることが伝わってきた。
末吉宮周辺には拝所が多く琉球時代から聖地として知られている。
点在する拝所へ行くには周囲が林となっているような道を通ることもあるようなので、虫よけ対策に猛毒ハブに対する注意も必要だ。
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末吉宮跡周辺のMAP
末吉宮跡
(所在地 沖縄県那覇市首里末吉町1-8)
■末吉宮までの距離(車の場合)
・那覇市役所(那覇市泉崎1-1-1)…約 5.9km(16分)
・那覇空港(那覇市字鏡水150)…約 11.6km(26分)
観光情報についての参考サイト
■NAHANAVI 那覇ナビ
https://www.naha-navi.or.jp/
→那覇市観光協会のサイト
■那覇市 公式サイト
https://www.city.naha.okinawa.jp/
■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト
追記
|2023/01|関連記事の追加、リンク修正済み