龍と獅子をかけ合わせたような神獣が護る「識名宮」
識名宮は琉球八社のひとつで、琉球時代の王家から篤い信仰があった。
これまでブログの中で琉球八社のうち七社(末吉宮・沖宮・波上宮・安里八幡宮・天久宮・普天満宮・金武宮)を紹介してきたが、識名宮で最後の一社となる。
住宅地に鎮座する識名宮
識名宮は住宅街にあり、道路沿いにある石造りの鳥居が神社を探す目印となる。
建物は鳥居をくぐって参道を少し歩いたところに鎮座しているため、通りからだと見えない。
住宅地にある社寺は見つけづらいと不安になるかもしれないが、探し方は簡単でとなりにある繁多川図書館を目指せば神社は見つかるし、通りにはバス停があるのでそれも目印になる。
琉球八社という由緒のある神社だが、識名宮の境内は小さい。
参道を歩いて二つ目の石造りの鳥居をくぐったら正面は拝殿となっている。
拝殿の両側に狛犬が鎮座しているが、獅子と龍をかけ合わせたような姿をしていて興味深い。
また前足には鐘のようにも見える球らしきものがあって、ほかの七社では見なかったポーズをした神獣だった。
拝殿の奥にある本殿らしきの屋根を見ると、瓦屋根の両端に龍がいて、なんだか首里城の正殿に雰囲気が似ている。
ただ二頭の龍の間には宝珠があり、そこが首里城と異なっていた。
これまで参拝した七社は、屋根に目立った装飾品はなく素朴だったが、識名宮は異なる部分があって印象に残った。
拝殿は開いていたので無人ではないようだが、平日だったからか誰もいなくて御朱印をいただけなかった。
御朱印は次に訪れたときの楽しみにとっておこう。
【こぼれ話】識名宮の裏手にある洞穴
識名宮の本殿後ろには洞穴がある。
公式サイトを見ると、識名宮はもともと洞穴内に社殿があったことや、由緒に洞穴にまつわる伝承などが紹介されていて、とても興味深い内容になっている。
洞穴は、毎月1日と15日の二日のみ扉を開門していて、参拝したときはちょうどその日だった。
琉球八社の中には境内に洞穴が存在する神社があり、金武宮(金武観音寺)と普天満宮にも洞穴があった。
神社にある洞穴には不思議な伝承がある点で共通している。
関連する記事:「琉球八社」
識名宮周辺のMAP
識名宮
(所在地 沖縄県那覇市繁多川4-1-43)
■識名宮までの距離(車の場合)
・那覇市役所(那覇市泉崎1-1-1)…約 4.75km(13分)
・沖縄県庁(那覇市泉崎1-2-2)…約 4.08km(12分)
・那覇空港(那覇市字鏡水150)…約 9.28km(21分)
【備考】識名宮の駐車場
- 識名宮のとなりに駐車場があるため車で訪れることができるが、スペースは小さく少し止めにくい。
- 初めて訪れる場合だと探しにくく、駐車場は通りから見えている鳥居から少し離れた場所にある小道を入ったところにある。
- 今回は平日に参拝したため、ほかに参拝者の姿はなく駐車できたが、2台分のスペースしかないので、場合によっては満車になっているかもしれない。
観光情報についての参考サイト
■識名宮 公式サイト
http://sikinagu.com/index.html
■NAHANAVI 那覇ナビ
https://www.naha-navi.or.jp/
→那覇市観光協会のサイト
■那覇市 公式サイト
https://www.city.naha.okinawa.jp/
■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト
追記
|2023/01|リンク修正済み、関連記事を追加