慶佐次湾のヒルギ林

慶佐次湾は2016年9月に「やんばる国立公園」に指定された。
しかし国立公園となる前から慶佐次湾は「ふれあいヒルギ公園」として整備されていたので観光名所として知られている。
慶佐次湾にはマングローブ林がある。
マングローブ林の特徴は、干潮時になると潮が引いて川底が見えるくらい水がなくなる。
しかし海の潮が満ちてくると徐々に水量が増え、大きな川へと姿を変える。


慶佐次湾でも潮の満ち引きがあり、マングローブ林が広がる独特の景観をつくっている。
ここではカヤックが楽しめるようになっていて観光スポットとして人気がある。

またカヤックで楽しむ以外に、マングローブ林を散策できるように遊歩道も整備されている。
マングローブ林はジャングルのような感じで、潮が引いていると遊歩道からマングローブ林に棲む生きものを観察することもできる。
慶佐次湾のヒルギ林を散策してみた

ふれあいヒルギ公園のマングローブ林には、川に沿うような形で遊歩道が設けられている。

木製の遊歩道はしっかりしていて、定期的に清掃しているようで歩きやすい。

マングローブ林の中は、日陰をつくる高い木がある場所もあったが、日陰のない場所もところどころあった。
沖縄は日差しが強いので、日焼け対策と熱中症対策をしてから訪れたほうがいい。
ヒルギ林の植物

ヒルギは根元が独特で、気根が絡み合うように生えている。
潮の満ち引きで冠水してしまうため、呼吸をするために気根が発達したらしいが、これがマングローブ林独特の景観といえるのかもしれない。

ヒルギを見ると花のような種のようなものがついていた。
奇妙としかいいようのないものばかりで見ていて面白かった。

ヒルギ林の生きものたち

潮が引くと地面が現われる。
よく見ると地面には無数の穴が開いていて、生きものの姿を見ることができる。

とくにカニの種類が多くて、ふれあいヒルギ公園のモニュメントにもなっているのはうなずける。
写真ではアップになっているが、マングローブ林で見かけた生きものたちはほとんどが小さかった。
ハクセンシオマネキ

約2cmくらいのカニ。オスだけ片方のハサミが大きくなる。
見ているとハサミを振っていて、交通誘導している人みたいだった。
ベニシオマネキ

約1.8cmくらいのカニ。オスだけ片方のハサミが大きくなる。
真っ赤なハサミが特徴的だったが、個体によって甲羅も赤いものがいるらしい。
ミナミトビハゼ

約10cmくらいの魚(上の写真では左下にいる)。方言ではトントンミー。
水中ではなく地面にいたので魚らしくなかった。なわばり意識が強いようでほかのトントンミーが来ると追っ払っていた。
ボラ?

水が濁っていたので判別しにくかったがボラかも。
いろんな種類のボラがいるが、約30cmの魚。
マングローブを一望できる展望台

生きものを観察したいなら遊歩道をおススメするが、マングローブ林全体を見たいのなら駐車場の近くにある展望台がいい。
展望台にはテーブルやイスが用意されているため、休憩する場所としても最適だ。

入手した東村観光ガイドマップ

慶佐次湾のヒルギ林周辺のMAP
慶佐次湾のヒルギ林 ~東村ふれあいヒルギ公園~
(所在地 沖縄県国頭郡東村慶佐次54-1)
■慶佐次湾のヒルギ林までの距離(車の場合)
・東村役場(東村平良804)…約 4.72km(09分)
・沖縄県庁(那覇市泉崎1-2-2)…約 84.51km(2時間36分)
・那覇空港(那覇市字鏡水150)…約 88.65km(2時間42分)
観光情報についての参考サイト
■やんばる国立公園
https://www.env.go.jp/park/yambaru/index.html
慶佐次湾のヒルギ林は「やんばる国立公園」の一部になっている
■東村ふれあいヒルギ公園
https://hirugipark.com/
■東村|ひがしそん観光ガイド
https://higashi-kanko.jp/
→東村観光推進協議会
■東村 公式サイト
https://www.vill.higashi.okinawa.jp/index.html
■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト
追記
|2023/02|リンク修正済み
