見学できる灯台「平安名埼灯台」【宮古島】

景観の良い岬に建つ平安名埼灯台(宮古島市)

平安名埼灯台
平安名埼灯台(沖縄県宮古島市)

宮古島にある東平安名岬は、国指定名勝に選ばれるくらい景観がよく、その岬に建つ白亜の平安名埼灯台は、青空に映えてとても絵になる。

風景を見ながら岬を散策するだけでも満足できる名所だが、平安名埼灯台は見学できる珍しい灯台となっているので、訪れたときは寄ってみることをおススメする。

参観灯台の平安名埼灯台

平安名埼灯台
平安名埼灯台(沖縄県宮古島市)

日本各地に参観灯台はあるが、数が少なくて15基しかない(2018年現在)。

そのうち沖縄県には沖縄本島に残波岬灯台(読谷村)、そして宮古島に平安名埼灯台(宮古島市)と2基の参観灯台が存在する。

灯台なんてそうそう見学できるものではないし、宮古島を訪れる機会はこの先あまりなさそうなので灯台見学してみた。

平安名埼灯台の内部

平安名埼灯台
平安名埼灯台(沖縄県宮古島市)

灯台へ入ると頭頂部へと続く螺旋階段があり、これをひたすらのぼっていく。

平安名埼灯台は大きめの灯台なのでけっこうな段数をのぼることになるが、エレベーターのような便利なものはないため、ちょっとしんどかった。

平安名埼灯台の頭頂部からの眺め

平安名埼灯台
平安名埼灯台から見た景色(沖縄県宮古島市)

延々と続くような螺旋階段には正直うんざりしたが、灯台の上から見える景色は素晴らしいものだった。

まず岬がけっこう迫力のある形状となっていたことに驚いたが、宮古島を一望できるかも!と思えるほど開放感のある景観が広がっていて気持ちが良かった。

平安名埼灯台
平安名埼灯台から見た景色(沖縄県宮古島市)

また、灯台の建物の脇には案内板があり、灯台について次のように紹介されていた。

平安名埼へんなさき灯台 ~太平洋と東シナ海を別ける白亜の灯台~
この灯台は、日本政府援助事業により、琉球政府が建設し、昭和42年(1967年)3月27日風光明媚のこの岬に「東平安名埼灯台」の名称で初点灯しました。赤と白の光を交互に発光する県内では類のない光り方をする灯台として、毎夜、沖合いを航行する船舶の航海の安全を祈って優しい光を投げかけています。昭和47年(1972年)5月15日の本土復帰に伴い、海上保安庁が引き継ぎ、同年10月15日名称を「平安名埼灯台」に変更して現在に至っています。

  • 位置…北緯 24度43分10秒/東経 125度28分07秒
  • 光り方…単閃白赤互光 毎20秒に白1閃光、赤1閃光
  • 光の強さ…白光 29万カンデラ/赤光 25万カンデラ
  • 光の届く距離…白光・赤光 18.0海里(約33km)
  • 高さ…地上から灯台頂部 約25m/水面から灯火 約43m

国指定名勝となっている東平安名崎

平安名埼灯台
平安名埼灯台(沖縄県宮古島市)

灯台が建つ東平安名崎は国指定名勝になっているが、名勝と言われるだけあって本当に景観がよくて長居してしまった。

県指定天然記念物

東平安名崎
東平安名崎の景色(宮古島)

東平安名崎は「東平安名岬隆起珊瑚礁海岸風衛植物群落」として県指定天然記念物になっている。

東平安名岬
東平安名岬の花(宮古島)

植物のことはよくわからないが、かわいい花が咲いているのを見かけた。

東平安名崎
東平安名崎の景色(宮古島)

東平安名岬は散策するのに最高の場所だが、岬には高い木がないため日差しを遮る日陰がない。

そのため日射病や日焼け対策が必須となるため、入念に準備をしてから行ったほうがいい。

関連する記事

内部を見学できる残波岬灯台(読谷村)
→沖縄県にある見学できる灯台2基のうちのひとつ

平安名埼灯台周辺のMAP

平安名埼灯台
(所在地 沖縄県宮古島市城辺 あたり)

■平安名埼灯台までの距離(車の場合)
・宮古島市役所…約 24.3km(44分)
・宮古空港…約 21.1km(39分)

観光情報についての参考サイト

第十一管区海上保安本部
沖縄県にある灯台は第一管区が管轄している

燈光会
日本にある灯台を紹介しているサイト

宮古島観光協会
公式サイト

宮古島Style
宮古島市役所観光課のサイト

宮古島市
公式サイト