壺屋焼物博物館に鎮座する「北の宮(ニシヌメー)」
生活していたり、関連する物事に携わっているなら、拝所は身近な存在かもしれない。
でも観光で訪れたのなら、まず拝所がどんなものなのかわからない方もいるだろう。
この記事では拝所がどのようなものなのかを説明してから「ニシヌメー」を紹介する。
拝所「ニシヌメー」
拝所は沖縄では「ウガンジュ」と呼ばれていることがある。
ウガンジュは、村や家の加護や繁栄を祈願する場所をいい、社のような形だったり、古い井戸や霊石、洞穴だったりと拝みの対象はさまざまある。地域によって祈願する場所は異なるので、かなりの数のウガンジュがある。
今回紹介する「ニシヌメー」は説明板があったので、初めて拝所を知った人にもわかりやすいと思って取り上げた。
説明板には次のように紹介されていた。
ニシヌメー(北の宮)
ニシヌメーは壺屋の拝所の一つです。「ニシ」とは方言で北のことを指します。昔は、この地にニシヌ窯と呼ばれる登り窯がありましたが、大正7年に窯をくずして大和風のお宮を作りました。そこに土地の守り神である土帝君(トーティークン)と、焼物の神様がまつられ、北の宮と名付けられました。
昔は、陶工やその家族が拝んでいましたが、現在では焼物の関係者だけでなく、壺屋地域の発展、健康祈願などの目的で拝む人々もいます。
1998年 那覇市立 壺屋焼物博物館
沖縄には拝所があちこちに鎮座している。
ほとんどの拝所には説明がなく、香炉が置いてあったり、ぽつんと社が鎮座していたりして、旅行者にはそこが聖地とはわかりにくいことが多い。
うっかり香炉を壊してしまったり、拝所と気づかずに動かしてしまうことがないように気をつけよう。
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入手した壺屋やちむん通り関連のリーフレット
壺屋を散策するなら先に観光リーフレットを入手しておくと便利だ。
このときは「壺屋歩きを楽しむための十カ条」があり、見どころが紹介文つきで掲載されている。
イラストマップ付きなので、知らなかった壺屋の魅力を探せるかも。
観光リーフレットは空港内に置かれていたりするが、「那覇市観光案内所」のほうが壺屋から近いのでおすすめだ。
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ニシヌメー(北の宮)について
ニシヌメー(北の宮) ※壺屋焼物博物館
(所在地 沖縄県那覇市壺屋1-9-32)
■ニシヌメーまでの距離(徒歩の場合)
・ゆいレール 牧志駅…約 0.639km(07分)
■ニシヌメーまでの距離(車の場合)
・那覇市役所(那覇市泉崎1-1-1)…約 1.63km(03分)
・那覇空港(那覇市字鏡水150)…約 6.08km(10分)
観光情報についての参考サイト
■那覇市立 壺屋焼物博物館
http://www.edu.city.naha.okinawa.jp/tsuboya/
■NAHANAVI 那覇ナビ
https://www.naha-navi.or.jp/
→那覇市観光協会のサイト
■那覇市 公式サイト
https://www.city.naha.okinawa.jp/
■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト