ほかのシーサーとは形状が異なるニーセー石
八重瀬町には沖縄県内で最大最古とされる村落獅子が鎮座しているので、石獅子発祥の地といってもいいだろう。
発祥の地とあって八重瀬町にはたくさんの石獅子がいる。
たいていの石獅子の名前に「シーサー」または「石獅子」がつくのに、小城地区に鎮座している村落獅子は「ニーセー石」と呼ばれている。
信仰の厚いニーセー石
平日に訪れたので人の姿はまったくなく、刈られた草地にニーセー石はぽつんとたたずんでいた。
これまで見てきた石獅子は、座っているポーズを取っていたり立ち姿であったりと全身像だった。
ところがニーセー石は頭部分しかなくて、石獅子といわれなければUMAで知られるネッシーが首を伸ばしている形状に近い。
そんなニーセー石には説明板があり、次のように紹介されていた。
有形民俗文化財 小城のニーセー石
このニーセー石は、獅子の形をしていて名前のごとくニーセー(青年)を栄えさせるための守り神であるが、いつ誰が建てたか定かではない。
古老の話では、このニーセー石を建てて拝むようになってから、小城の青年達は栄えるようになったとのこと。
火よけや魔よけの守り神がほとんどの沖縄シーサーの中にあって、青年繁栄の守り神であるこのニーセー石は特異な存在である。
今でも、各種の青年の行事があるときは、集落の役員や青年達がこのニーセー石を拝んでいる。
『八重瀬町観光ガイドブック』でだいたいの位置を知っていたけど、たどり着けるか心配だった。でもニーセー石は場所の案内があったので、すんなり探すことができた。
地域から信仰が厚いニーセー石は、周辺は手入れされていてきれいだった。近くへ訪れることがあるなら立ち寄ってみるといいかも。
入手した八重瀬町のリーフレット
無料配布されていた『八重瀬町観光ガイドブック』に「八重瀬町のまちなかシーサー」というページで村落獅子を紹介していた。
それによると八重瀬町には少なくとも14体の石獅子が町を守護しているようだ。
ニーセー石について
ニーセー石
(所在地 沖縄県八重瀬町小城10あたり)
■ニーセー石までの距離(車の場合)
・八重瀬町役場(八重瀬町字東風平1188)…約 2.36km(05分)
・沖縄県庁(那覇市泉崎1-2-2)…約 10.07km(21分)
・那覇空港(那覇市字鏡水150)…約 12.71km(23分)
観光情報についての参考サイト
■やえせ観光サイト
http://www.town.yaese.lg.jp/yaese_sight/
■八重瀬町 公式サイト
http://www.town.yaese.lg.jp/
■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト