琉球王にゆかりがある!? テラブのガマ(浦添市)

琉球王の伝承がある牧港テラブのガマ

牧港テラブのガマ
牧港テラブのガマ(沖縄県浦添市)

浦添市の指定文化財となっている牧港テラブのガマは、琉球の歴史好きに浪漫を与える史跡だ。

小さな洞窟にしか見えないが、ここは琉球王「舜天」が関係している伝承があるのだ。

歴史好きの浪漫をかき立てる牧港テラブのガマ

牧港テラブのガマ
牧港テラブのガマ(沖縄県浦添市)

琉球王府の正史に登場する初めての王統が「舜天王統」で、初代王が「舜天しゅんてん」といわれている。

しかし以前のブログでも紹介したが、舜天王統は伝説の域を出ない王統のようだ。

それでも琉球王とゆかりがあると聞けばやはり気になるもので、テラブのガマを訪れてみた。

拝所になっていたのでガマの中へは入らなかったが、案内板では次のように紹介されていた。

市指定史跡
牧港テラブのガマ 昭和六十一年三月三十一日指定

牧港テラブのガマは、方言でティランガマと呼ばれる琉球石灰岩の自然洞穴である。牧港の拝所として洞穴内が御嶽、洞穴の前庭が『琉球国由来記』にある牧港の殿(祭祀場)になっている。

洞穴の広さは約三十平方メートル、床には砂利が敷きつめられ天井には若干の鍾乳石がある。中央部の奥には俳檀があり、今でもときおり参拝者が訪れている。

伝説によれば、乾道元年(一一六五)に今帰仁の運天港に漂着した源為朝は、大里按司の妹を妻に迎え男子をもうけた。しかし為朝は浦添から出帆し帰郷、残された妻子はこの洞穴で為朝を待ちわびた。以来この地はマチナト(牧港)とよばれるようになったという。その子は尊敦といい、後の舜天王である。

昭和六十三年三月三十日/浦添市教育委員会

沖縄では琉球王とゆかりのある場所は聖地となっていたりするが古い王統のものは少ない。

舜天王は源為朝(平安後期の武将)の子という伝説があり、歴史好きを引きつける琉球王なので、ゆかりのある地に興味があるなら訪れてみるといいかも。

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牧港テラブのガマについて

牧港テラブのガマ
(所在地 沖縄県浦添市牧港5-7あたり)

■牧港テラブのガマまでの距離(車の場合)
・浦添市役所(浦添市安波茶1-1-1)…約 2.86km(07分)
・那覇空港(那覇市泉崎1-2-2)…約 12.69km(23分)
・沖縄県庁(那覇市字鏡水150)…約 8.55km(17分)

観光情報についての参考サイト

■うらそえナビ
https://www.urasoenavi.jp/
→浦添市観光協会

■浦添市 公式サイト
http://www.city.urasoe.lg.jp/

■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト

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