【沖縄の野生動物】奥武山公園にいるカニ(那覇市)

謎の穴の主はオカガニ

奥武山公園
壺川駅から見た奥武山公園(沖縄県那覇市)

奥武山公園は、スポーツ施設が揃っていてランニングコースもあるため、スポーツを楽しむ地元の人たちの姿を見かける。

公園の横には国場川が流れていて、園内は車が通らないことから散歩にも向いている。

ミナミオカガニ
ミナミオカガニ(奥武山公園)

奥武山公園を散歩していると草地に穴があることに気づいた。

穴のサイズは5cm以上あり、周囲の草地をよく見てみると穴はあちこちにある。

穴の中にはどんな生きものがいるのか気になったので観察してみた。

正体はミナミオカガニ

ミナミオカガニ
ミナミオカガニ(奥武山公園)

穴を観察していると何かが動いているのがわかった。

正体が知りたくて現われるのを待っていたが、なかなか外へ出てこない。

巣穴の主がいることはわかったので、まずは写真を撮ってみようとそっと近づいてシャッターを切った。

ミナミオカガニ
ミナミオカガニ(奥武山公園)

さっそく確認してみると写っていたのはカニの姿で、愛らしい小動物を期待していた分、かなり驚いた。

水辺から離れているのになぜカニ? と不思議な出会いだった。

あとで調べてみると、奥武山公園の穴の主はオカガニで、おそらくミナミオカガニのようだ。

カニといえば海にいるイメージが思い浮かぶが、オカガニは陸棲で沖縄には数種類のオカガニがいるという。

今回見つけたミナミオカガニは海岸に近い場所をすみかとしている雑食性のカニで、甲らのサイズが約7cmにもなる大きいタイプだ。

繁殖期はオカガニの横断に注意!

カニ
カニ注意

ひょんなことから発見したオカガニだが、奥武山公園のみに生息しているのではなく県内のあちこちにいる。

オカガニの成体は陸地で生活しているが、幼生期は海で過ごすという生態をしていて、繁殖期になるとメスが放卵するため海岸へ移動する。

オカガニの繁殖期は5~12月で、満月前後の夜に集団で放卵するため、陸地からの移動が始まる。

海へ向かう途中に車道があると横断することになるが、不幸なことに車に轢かれてしまう個体もいる。

注意を促すために、本島の北部へ行くと「カニ注意」の交通標識が立っている場所もあるので、オカガニの繁殖期にはとくに気をつけて運転しよう。

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奥武山公園周辺のMAP

奥武山公園
(所在地 沖縄県那覇市奥武山町52)

■奥武山公園までの距離(徒歩の場合)
・モノレール「壺川駅」…約 0.329km(04分)
・モノレール「奥武山公園駅」…約 0.539km(06分)
・那覇市役所…約 1.15km(14分)

■奥武山公園までの距離(車の場合)
・沖縄県庁…約 0.96km(03分)
・那覇空港…約 4.54km(09分)

観光情報についての参考サイト

奥武山公園・奥武山総合運動場

NAHANAVI 那覇ナビ

那覇市
公式サイト

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