水平線が美しい喜屋武岬
喜屋武岬は沖縄本島の最南端の岬になっている。
岬は日差しを遮ってくれる東屋があるだけのシンプルなものだが、駐車場があるため利用しやすい。
喜屋武岬のようす
喜屋武岬は眺めが良く、水平線を見ることができるビュースポットとなっている。
沖縄本島北端の辺戸岬と景観が似ているが、辺戸岬と比べると断崖に打ちつける荒波がない分、穏やかに感じる。
沖縄本島の南部地域は沖縄戦の激戦地として知られている。
そのため南部のあちこちに慰霊碑が建っていて、喜屋武岬にも「平和の塔」が建立されている。
また糸満市や八重瀬町には沖縄戦跡国定公園に指定されている区域があり、喜屋武岬もそのなかに含まれている。
- 沖縄戦跡国定公園
第二次世界大戦で激戦地となった本島南部の戦跡の保護、海蝕崖景観の保護などを目的に設けられた公園のこと
岬には灯台が立っていることが多いが喜屋武岬にも灯台があった。
喜屋武埼灯台
外観の見学は自由だが参観灯台ではないので内部の見学はできなかった。
灯台についての説明板があり、次のように紹介されていた。
喜屋武埼灯台
当地の東方約百二十メートルの位置に、さきの大戦後、米国によって建設された「荒埼灯台」がありましたが、沖合いを航行する船舶から「光力が弱くて遠方から見えない」との苦情が出ておりました。
海上保安庁は、利用者の要望にこたえ、沖を通る船舶の重要な標識として、ここに本土復帰後の昭和四十七年六月に県内初の大型灯台を設置しました。
光源にキセノンランプを使ったことにより、旧灯台の千五百倍の明るさと、二倍の光達距離を有する灯台へと機能を向上し、航行する船舶の安全を守っています。
灯台の状況は、電話回線でいつも把握し、事務所からも定期的に職員が巡回し機能の保全に努めています。
施設の概要
- 位置…北緯二十六度○四分三十一秒、東経百二十七度四十分十八秒
- 塗色及び構造…白色 塔形 コンクリート造
- 等級及び灯質…無等 単閃白光 毎五秒に一閃光
- 光度…九十万カンデラ
- 光達距離…十八.五海里(約三十四キロメートル)
- 高さ…地上~頂部 十五メートル、水面~灯火 四十七メートル
- 管理事務所…第十一管区海上保安本部
灯台は船舶が安全に航行するための大切な施設です。
航海の安全のためみんなで大切にしましょう。
社団法人 燈光会
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沖縄本島にある岬で名所として名前が出てくる場所に、北は辺戸岬、真ん中あたりに残波岬、南は喜屋武岬がある。
どれも景観がいいので機会があれば訪れてみるといいかも。
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喜屋武岬周辺のMAP
喜屋武岬/喜屋武埼灯台
(所在地 沖縄県糸満市喜屋武)
■喜屋武埼灯台までの距離(車の場合)
・糸満市役所…約 6.54km(17分)
・那覇空港…約 16.3km(34分)
・沖縄県庁…約 18.8km(37分)
観光情報についての参考サイト
■いとまん観光ナビ
糸満市観光特設サイト
■糸満市
公式サイト