街の近くで自然観察できる漫湖水鳥・湿地センター
以前、東村の慶佐次マングローブを紹介した。
マングローブは海水と淡水が混ざり合う特殊な環境になっているため、生態系が独特で植物は奇妙な形をしている。
マングローブ林に入ると、まるでジャングルを思わせるような光景が広がり、別空間へワープしたような錯覚に陥る。
そんな珍しい自然が、実は那覇からすぐの場所にあることをご存知だろうか。
那覇港から豊見城市の国場川の間にある漫湖は、ラムサール条約登録湿地となっており、自然観察の拠点として「漫湖水鳥・湿地センター」がある。
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漫湖水鳥・湿地センターのようす
漫湖の前に立つ漫湖水鳥・湿地センターは、マングローブが広がる自然の観察拠点として活躍している。
建物内は自由に見学でき、マングローブに棲む生き物や植物についての資料が盛りだくさんだ。
2階へ上がると大きな窓の前に席が用意されていて、目の前にはとよみ大橋が見えるビュースポットとなっている。
また高台なので眼下に広がるマングローブも一望でき、バードウォッチングの場所としても最適だ。
センターは屋内施設だけでなく、屋外での観察も可能で、マングローブ内に整備された木製の散策路を利用できる。
歩いてみると自然が身近に感じられ、下をのぞけば水中には魚、潮が引いた干潟にはカニなどの生き物を見ることができた。
マングローブ内にも観測台があり、上がると眺めがよく、吹いてくる風が気持ちよかった。
散策していると、地元の保育園児や幼稚園児の集団がやって来て、楽しそうにはしゃぐ子どもたちとすれ違った。
はじめは遠足かと思ったが、歩き慣れている様子から、どうやら普段の散歩コースか遊びのコースになっているようだ。
自然にふれ合えると、いろんなものに興味を持つきっかけになることもあるので、ぜひとも活用してほしい施設だ。
■漫湖水鳥・湿地センターの基本情報
・開館時間…09:00~17:00
・休館日…月曜、慰霊の日、年末年始
・入館料…無料
センターの前にある案内板には、次のような紹介文が書かれていた。
漫湖水鳥・湿地センター
漫湖は国際的にも重要な渡り鳥の中継地であり、また、多くの水鳥たちの生息地であることから、1999年5月に日本で11番目のラムサール条約の登録湿地となりました。
環境省は2003年5月、水鳥をはじめとする野生動物の保護と湿地の保全、自然観察や環境学習の拠点施設して漫湖水鳥・湿地センターを設置しました。
このセンターは、環境省、沖縄県、那覇市、豊見城市の4機関で構成する「漫湖水鳥・湿地センター管理運営協議会」により管理運営されています。
入手した漫湖水鳥・湿地センターのリーフレット
漫湖水鳥・湿地センターには、自然観察がより楽しくなるように資料がたくさん用意されている。
資料のなかでも『漫湖セルフガイド』はとても便利で、わかりやすいように写真付きで生き物たちを紹介している。
漫湖水鳥・湿地センター周辺のMAP
漫湖水鳥・湿地センター
(所在地 沖縄県豊見城市字豊見城982)
■漫湖水鳥・湿地センターまでの距離(車の場合)
・豊見城市役所(豊見城市宜保1-1-1)…約 2.75km(06分)
・沖縄県庁(那覇市泉崎1-2-2)…約 2.38km(06分)
・那覇空港(那覇市字鏡水150)…約 6.01km(12分)
観光情報についての参考サイト
■漫湖水鳥・湿地センター
https://www.manko-mizudori.net/
■豊見城市観光協会
https://www.tomigusuku-okinawa.jp/
■豊見城市 公式サイト
https://www.city.tomigusuku.lg.jp/index.html
■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト