浦添ようどれ
「浦添ようどれ」は、琉球王の墓で、「英祖王」と「尚寧王」が眠っているといわれている。
沖縄にはほかにも琉球王の墓があり、世界遺産にも登録された「玉陵」は有名だ。
王の墓は、通常は王の一族(王統)単位で埋葬されているのだが、浦添ようどれの英祖王と尚寧王は、王統が異なるので珍しい。
きれいに整備された浦添ようどれ
浦添ようどれは、浦添城跡のとなりにあり、改修工事が行なわれたのできれいに整備されている。
浦添城跡は、英祖王統が居住していたと伝わっている場所で、王たちのお墓(浦添ようどれ)がとなりにあるという位置関係だ。
英祖王の墓(西室=右側)
浦添ようどれの「一番庭」は、広くなっていて、左右に王の墓が分かれている。
西室(右側)は英祖王の墓、東室(左側)が尚寧王の墓となっていて、先王の英祖がお墓をつくったあとに、尚寧が改修したといわれている。
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尚寧王の墓(東室=左側)
また、浦添ようどれは、沖縄の人たちから聖地として崇拝されていたりする場所でもあるから、今でも訪れる人は多い。
暗しん御門
上の写真の場所は、「暗しん御門」と呼ばれている場所で、左の写真が説明板(1934年)で、右の写真は現在のようすだ。
説明板には、次のように書かれていた。
昭和9年頃の暗しん御門
暗しん御門は、加工した岩盤と石積みでできたトンネル状の通路のことです。
薄暗くひんやりとしていて、地下通路をとおって「あの世」に行くような雰囲気でしたが、沖縄戦で天井の岩盤は崩れてしまいました。
浦添グスク・ようどれ館
「浦添ようどれ」を訪れるなら、ぜひ立ち寄ってほしいところが「浦添グスク・ようどれ館」。
浦添ようどれの近くにある施設だが、浦添城やようどれの紹介をはじめ、お墓の中を再現・展示しているので、浦添ようどれのことをより詳しく知ることができる。
王陵内部の再現
展示されていた西室(英祖王)の王陵内部を見てみると、原寸大の再現となっていた。
実物の確認はできないものの、この施設のように再現してくれると、わかりやすくてよかった。
浦添グスク・ようどれ館の基本情報
・営業時間 09:00~17:00
・入館料 大人100円
・休館日 月曜日、年末年始
・住 所 浦添市仲間2-53-1
※注意…情報は訪れた時のもの。
浦添グスク・ようどれ館でもらったパンフレット
浦添グスクとようどれの施設や歴史などが紹介されており、写真が多く使われている見やすいパンフレットだった。
浦添ようどれの周辺MAP
浦添城跡は高い位置にある。そのため、となりにある浦添ようどれから見る景色も眺めがよいものとなっていた。
「浦添ようどれ」「浦添グスク・ようどれ館」「浦添城跡」は、近距離なのでまとめて訪れることができる。
はじめに、「浦添グスク・ようどれ館」を目印にするとアクセスしやすいかも。
浦添グスク・ようどれ館(所在地 沖縄県浦添市仲間2-53-1)
■浦添グスク・ようどれ館までの距離(車の場合)
・浦添市役所…約 0.814km(02分)
・那覇空港…約 12.7km(23分)
・沖縄県庁…約 7.47km(15分)
観光情報についての参考サイト
■うらそえナビ
浦添市観光協会のサイト
■浦添市
公式サイト