ぼんやり眺めていたい羽地ダム
水辺が好きでダムめぐりもしている。
レジャー施設ではないけど、緑(自然)と青(水)がそろっている景観なので見ていて気持ちがいい。
調べてみると沖縄本島には国が管理してるダムが9つ、県が管理しているダムが2つあるようだ。
本島の場合は自然豊かな北部に大きなダムがあって、「やんばるのダム」として北部ダム総合管理事務所がWebサイトで紹介している。
この記事では北部にあるダムのひとつ「羽地ダム」へ行ってきたので紹介する。
羽地ダム
ダムの周辺はちょっとした公園のように整備されていて駐車場がある。
雑草などが刈られているので散策しても気持ちがよく、ダムの様子を眺めることができるようになっている。
羽地ダムは人工物ではあるが、自然と水辺の風景が見れて癒された。
訪れた当時は、平日の昼間だったので誰もいなかったが、サッカー場があったので普段から人の利用は多いのかもしれない。
観光も意識しているのか、龍が描かれた壁画があったり、道路から見える位置に文字と絵が描かれたかるたのようなプレートがいくつかあったりして、なかなかおもしろかった。
印象に残ったのはダム内にある取水設備で、水の上の建物は白と赤系を使っていて、景色に映えていた。
案内板に取水設備のことが紹介されていたが、日本初の空気ロック式らしい。
近くにダムのことを紹介している案内板があったので、気になった2つを紹介する。
特長:取水設備
羽地ダム取水設備は、日本初の空気ロックによるゲートレス取水設備を採用しています。
従来は、取水口の開閉にはゲートを使用しますが、当ダムでは取水管内に圧縮空気を給排気し、ゲートの替わりにしています。
なお、次の特徴があります。
①経済性と施工性に優れている。
②耐久性に優れ維持管理が容易。
ダム諸元表
位置…名護市字田井等
河川名…羽地大川
目的…洪水調節、流水の正常な機能の維持、かんがい用水、水道用水
集水面積…10.9k㎡
湛水面積…1.15k㎡
型式…ロックフィルダム
堤高…66.5m
堤頂長…198m
計画高水流量…300m³/s
調節量…240m³/s
放流量…60m³/s
地質…名護層の緑色岩、千枚岩 等
羽地ダム資料館
ダム以外にも資料館があった。
資料館は定番のダムの模型のほかに、ヤンバルの森を再現した模型などもあり、市町村にある小さな博物館のようだった。
ダムだけに絞らず、地元に関連する展示物は地域の特色が出ていておもしろい。
羽地ダム資料館では水について学べるようになっていたので、夏休みの自由研究とかで重宝するかもしれない。
興味深かったのは「水」にまつわる民話や風習なども紹介していたこと。
有名な天女伝説「森の川」(宜野湾市)のことや、「若水」のことも紹介していて、郷土史も学ぶことができてなかなかいい場所だった。
羽地ダム周辺のMAP
羽地ダム資料館
(所在地 沖縄県名護市田井等1017-8)
■羽地ダムまでの距離(車の場合)
・名護市役所(名護市港1-1-1)…約 8.26km(20分)
・沖縄県庁(那覇市泉崎1-2-2)…約 64.1km(1時間35分)
・那覇空港(那覇市字鏡水150)…約 68.2km(1時間44分)
観光情報についての参考サイト
■羽地ダム|やんばるのダム
http://www.dc.ogb.go.jp/toukan/dam/haneji_dam.html
→内閣府沖縄総合事務局 北部ダム統合管理事務所のサイト
■羽地ダム資料館
http://www.dc.ogb.go.jp/toukan/tourism/haneji_shiryokan.html
→内閣府沖縄総合事務局 北部ダム統合管理事務所のサイト
■なごむん
https://nagomun.or.jp/
→名護市観光協会のサイト
■名護市役所 公式サイト
http://www.city.nago.okinawa.jp/top.html
■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト