巨大な獅子のすべり台を見に行ってきた
老朽化した遊具を撤去し、その後は追加をしていないのか遊具のない公園が増えた。
思い返せば、幼い頃はみんなの注目を浴びたくて正しい遊具の使い方をせず、あえて危険なことをしていたこともあった。
よく大ケガしなかったものだと今では思うが、幼いときに失敗した経験を少しずつ積んでいって、自分の限界を何となくわかっていた気がする。
昔はなかなかスリリングな遊具が多くていろんな遊びができたが、現在の公園は広場といった感じだ。
遊具がなく寂しくなった公園が増えたが、そんな中、巨大な獅子のすべり台があると知り、見てみたくて友寄馬場公園へ行ってきた。
友寄馬場公園のようす
友寄馬場公園は八重瀬町の友寄地区にあり、メインの通りから脇に入った場所になっていたので、車道からは探しにくかった。
遊具が減ったと聞いているので、今時公園で遊ぶ子どもはいないだろうと思いきや、数人子どもが元気よく遊んでいたのは意外だった。
そして見たかった巨大獅子のすべり台だが、想像以上に出来がよくて驚いた。
この地区の伝統芸能の獅子舞をモチーフにしたすべり台で約7mの大きさ。
迫力のある顔を見事に表現し、すべり台という形にして遊具に変えるいうユニークな発想にほれぼれした。
子どもが楽しそうにしているようすをみて、一緒にいた祖父に遊び心が出てきたのか、すべり台へ向かっていった。
「まさか、滑るとか…」と心配したが、子どもに大人気で順番待ちとなっていたことから諦めてくれた。
孫としてはほっとしたが、祖父はとても残念そうにしていた。
うちのじい様まで虜にした友寄馬場公園の獅子舞すべり台、あまり見ない遊具なので、興味がある方にはおすすめだ。
【こぼれ話】獅子舞
獅子舞は、沖縄各地に古くから伝わる芸能で、旧暦の6月~8月の豊年祭や旧盆のときに演じられる。
地域によって獅子舞の姿や舞いが異なり、友寄馬場公園の巨大獅子のすべり台は、友寄の獅子舞をモチーフにしたものだ。
すべり台の近くには獅子舞についての説明板があり、次のように書かれていた。
友寄の獅子舞について
戦前までの獅子は、一八三八年琉球王朝時代の尚育王の頃、獅子の彫刻家「中山宗敬」によって作られた。戦時に、これが消失したので、昭和四三年、画家であり彫刻家としても知られる「山田真山」に製作を依頼したのが、現在の獅子である。
琉球王朝時代、当時、天然痘が大流行したが、その疫病神を祓おうと、神事をつくしたあとに、獅子舞の型をあみ出したと由来記にある。以来、村の守護神として祭られ、無病息災、五穀豊穣を祈願して毎年旧暦八月十五夜に舞われる。
友寄馬場公園周辺のMAP
友寄馬場公園
(所在地 沖縄県八重瀬町東風平友寄27)
■友寄馬場公園までの距離(車の場合)
・八重瀬町役場(八重瀬町字東風平1188)…約 1.95km(04分)
・沖縄県庁(那覇市泉崎1-2-2)…約 7.45km(14分)
・那覇空港(那覇市字鏡水150)…約 12.8km(24分)
観光情報についての参考サイト
■八重瀬町 公式サイト
http://www.town.yaese.lg.jp/
■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト