【世界遺産】琉球王の一族が眠る墓「玉陵」(那覇市)

沖縄で一番大きなお墓「玉陵」

玉陵
玉陵(沖縄県那覇市)

玉陵たまうどぅんは、詳細を知らずに初めて訪れた人から見ると、石造りのりっぱな建築物なのに入口が閉まっているのは何故だろうと不思議に見えるかもしれない。

実は玉陵は巨大なお墓で琉球王の一族が眠っている。

先の戦争で破壊されたが修復されて今の姿となり、2000年に世界遺産に登録されている。

玉陵のようす

玉陵
玉陵(沖縄県那覇市)

玉陵は首里城に近くにあり徒歩で行くことができる。

世界遺産に登録されている史跡なので、首里城を訪れるなら足を延ばして一緒に訪れたほうがいい。

玉陵
玉陵(沖縄県那覇市)

玉陵の石造りの建築物には感動するが、墓室内に入れるわけではないので外観だけだと正直物足りないと思ってしまう。

また玉陵のリーフレットを見ないと詳細がわからないので、リーフレットには目を通しておいたほうがいい。

玉陵
玉陵の全体図(沖縄県那覇市)

玉陵は大きすぎてカメラのフレームに収まらなかったので、分割したものをつなげてみた。

沖縄のお墓は大きいことで有名だが、王族クラスになるとお墓とは思えないくらいのサイズだ。

玉陵
玉陵に鎮座する石獅子たち(沖縄県那覇市)

玉陵は獅子が守っている。

沖縄で獅子というと愛嬌のあるシーサーを想像するが、玉陵の獅子は沖縄でよく見かけるシーサーとは異なっていて、古来の獅子といった感じだ。

今の沖縄っぽくないので歴史を感じさせる彫刻だ。

玉陵
玉陵(沖縄県那覇市)

券売所近くには玉陵についての説明板があり、そのうちの一つに次のように紹介されていた。

玉陵 1972(昭和47)年5月15日/国指定史跡・国指定建造物

玉陵は1501年尚真王が父尚円王の遺骨を改葬するために築かれ第二尚氏王統の陵墓となりました
墓室は三つに分かれ中室は洗骨前の遺骸を安置する部屋、創建当初の東室は洗骨後の王と王妃、西室には墓前の庭の王陵碑に記されている限られた家族が葬られました
全体のつくりは当時の板葺き屋根の宮殿を表わした石造建造物になっています 墓域は2442㎡
沖縄戦で大きな被害を受けましたが1974年から3年余りの歳月をかけ修復工事が行なわれ往時の姿を取戻して今日に至っています

沖縄県教育委員会/那覇市教育委員会

玉陵の資料展示室

玉陵
玉陵の資料展示室(沖縄県那覇市)

玉陵について詳細が知りたいなら、券売場となっている「玉陵奉円館」の地下にある資料館は必見だ。

玉陵
玉陵の資料展示室(沖縄県那覇市)

資料館には玉陵の内部がわかる模型があり、墓室の様子を知ることができるようになっている。

玉陵
玉陵の資料展示室(沖縄県那覇市)

ほかにパネルが展示されていて、墓室内に納められていた厨子甕なども紹介されており、玉陵に眠っている琉球王たちを身近に感じることができる。

歴史が好きな人にはとても貴重な史料ばかりなので忘れずに訪れてほしい。

玉陵の基本情報
・観覧時間…09:00~18:00/年中無休
・観覧料…おとな300円


玉陵は喧噪のない静かな場所で時間がゆっくりと流れているような穏やかな雰囲気だった。

なぜか落ち着くので個人的に気に入っている場所のひとつだ。

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少し前の玉陵(2005年)

玉陵
玉陵(沖縄県那覇市)

玉陵へは何度か訪れていて、2005年の写真があったので載せてみた。

玉陵
玉陵(沖縄県那覇市)

修復後の玉陵は定期的に整備されているようで荘厳な姿は変わっていないようだ。

1970年頃の玉陵

玉陵
1970年頃の玉陵(沖縄県那覇市)

わが家のスクラップアルバムには1970年頃と思われる玉陵の写真があった。

全体をとらえていないのでわかりづらいが、現在とは少し違っているので修復前か修復中なのかもしれない。

入手した玉陵のリーフレットと入場券

玉陵リーフレット
玉陵リーフレット(沖縄県那覇市)

玉陵はリーフレットを読みながら見学したほうがわかりやすい。

玉陵周辺のMAP

玉陵
(所在地 沖縄県那覇市首里金城町1-3)

■玉陵までの距離(徒歩の場合)
・モノレール「儀保駅」…約 1.04km(13分)
・モノレール「首里駅」…約 1.29km(16分)
・那覇市役所…約 3.98km(49分)

■玉陵までの距離(車の場合)
・沖縄県庁…約 3.96km(10分)
・那覇空港…約 9.74km(20分)

観光情報についての参考サイト

NAHANAVI 那覇ナビ
那覇市観光協会

那覇市
公式サイト

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