与那原町にいる中島の石獅子たち
「シーサー? シーサーって何?」ではなく「シーサー? 沖縄の?」と、すぐに結びつく答えが返ってくるくらいシーサーは知名度がある。
置き物から小さなアクセサリーといろいろな形となって、お店などでよく見かける沖縄みやげとなっている。
シーサーは魔除け的な意味合いが強く、むかしは村落の端などに置いて悪いモノがムラへ入ってこないように設置された。
与那原町には古い石彫獅子が数体残っていたので探しに行ってきた。
今回は中島地区にある二体の獅子を紹介する。
中島の石獅子①
中島地区にある二体のシーサーには個別の名前はないようで、与那原町の観光ガイドには「中島石獅子①」「中島石獅子②」と書いてあった。
なので、この記事でもそのまま①と②で紹介していく。
まず中島石獅子①だが、民家の塀の端に鎮座していて、頭には木がめりこんでいた。
発見したとき衝撃的過ぎて「うおっ」と声が出た。

通常、石獅子は地味な灰色をしているため、ブロック塀や家の壁に溶けこんでいて遠くからだとわかりにくいことがある。
しかし今回は徒歩で石獅子探しをしていたことと、異様な状況だったことで、石獅子はすぐに見つけられた。
木もかつては小さかったはずが、時とともに生長して、現在では石獅子の頭に当たってしまうくらいになったのだろう。
このまま生長し続けると、しまいには石獅子を呑みこんでしまいそうだ。
中島石獅子①は、これまで見てきた石獅子のなかでは大型に属するタイプで、1m近く、いや1m越えているかもしれない。
獅子というよりは猿に似ていて、歯を見せて笑っているようなインパクトのある個体だった。
中島の石獅子①周辺のMAP
中島の石獅子① ※住宅地の角
(所在地 沖縄県島尻郡与那原町与那原479あたり)
■中島の石獅子①までの距離(車の場合)
・与那原町役場…約 0.737km(02分)
・那覇空港…約 14.3km(28分)
・沖縄県庁…約 10.7km(21分)
中島の石獅子②

次は、中島石獅子②。
中島石獅子②は探すのに苦労した。
理由は与那原町の観光ガイドのMAPとは違う場所へ移動されていたからだ。
観光ガイドを見て、該当すると思われる場所を探しても見つからず、地元の人に尋ねてみたが、そもそも石獅子の存在を知らないといわれた。
仕方がないので探すのをあきらめて車で別の場所へと移動をはじめ、信号待ちしていたときに偶然歩道にいる中島石獅子②を見つけたのだ。
運良く見つけた中島石獅子②、なぜ観光ガイドと違う場所にあるのかが気になり、石獅子の後ろにあるコミュニティセンターへ行き、ダメもとで石獅子のことを質問してみた。
また運がいいことに、受付のスタッフが石獅子のことを知っていて、もともとは観光ガイドに書かれている場所にいたらしいが、近年区画整備があって今の場所へ移されたのだと教えてくれた。
探すことはできないと諦めていたが運良く出会えて、その上移動になった理由まで知ることができてスッキリした。

中島石獅子②も、①と同様に大型だが、こちらは①よりは少し小さくて1m未満に見えた。
与那原町にある石獅子の特徴なのか、中島石獅子②も猿に似ていて、こちらも歯を見せて笑っているような表情をしていた。
中島の石獅子②周辺のMAP
中島の石獅子② ※与那原町コミュニティーセンターの前
(所在地 沖縄県島尻郡与那原町与那原712)
■中島の石獅子②までの距離(車の場合)
・与那原町役場…約 0.7km(01分)
・那覇空港…約 14.0km(26分)
・沖縄県庁…約 10.4km(20分)
入手した与那原町のパンフレット

与那原町の観光ガイドにはイラストMAPがついている。
そこに四体の石獅子が紹介されていて、中島地区に二体、新島地区に二体いるらしい。
しかし、ネットで調べると与那原町には観光ガイドには載せていない石獅子がたくさんいるようだ。
観光情報についての参考サイト
■YONABARU NAVI 与那原ナビ
与那原町観光ポータルサイト
■与那原町
公式サイト
