【琉球神話】アマミキヨがつくった城
玉城城跡は、『琉球神話』と関連のあるグスクとして、知られている城跡だ。
さきに、『琉球神話』を簡単に説明すると、沖縄には独自の「神話」がある。
神話の内容は、ほかでも聞いたことがあるような国づくりの話などだが、沖縄県になる前は「琉球」という国だったので、神話があったとしてもなんら不思議ではない。
そして、玉城城跡がこの『琉球神話』と関係がある理由は、神話に登場する神がつくったグスクという伝承が残っているからだ。
むかしから聖地として崇拝されている玉城城跡
玉城グスクは、御嶽(いわゆる聖地)として沖縄の人たちに崇拝されている。
城跡はむかしから『東御廻り』のひとつとして、紹介されていたりするので、知っている人は多いかもしれない。
『東御廻り』を簡単に説明すると、沖縄県(南部を中心)にある霊地を巡拝することだが、かつては琉球王も行っていたという。
海外などで行われている「聖地巡礼」や、日本だと四国の「お遍路」をイメージするとわかりやすいと思う。
玉城城跡へ行くと御嶽を拝んでいる人を見かける。
この地は、琉球・沖縄の歴史に思いを馳せたり、家族の健康や平和祈願など、さまざまな想いをもった人たちがやってくる神聖な名所だ。
玉城城跡の基本情報
所在地:沖縄県南城市玉城玉城420あたり
(南城市役所からの距離 約 2.4km)
- 年中無休
- 無料
- 駐車場あり(無料)
玉城城跡の周辺MAPなど
かなり前に訪れたときは、玉城グスク周辺はあまり整備されてなく、城跡までの道のりはかなり足場が悪かったことを記憶している。
しかし、今は南城市が観光に力を入れているようで、以前と比べて整備され、利用しやすくなっているようだ。
あまり広くないけど、無料の駐車場があるので便利だ。
(玉城城跡 沖縄県南城市玉城玉城420あたり)
◇
備考
玉城グスクには史跡の案内板が設置されていて、城跡の歴史がわかってよかった。
説明板には、次のように書かれていた。
玉城城跡
【県指定】史跡 【指定年月日】昭和36年6月15日
【所在地】字玉城門原444番地 443番地の2
【面積】 21.811㎡
この城は、別名アマツヅ城とも称され、築城年代や歴代の城主についてはさだかでない。
『島尻郡誌』では、「アマミキヨが築いた城であるとの伝説があって、城主はアマミキヨの子孫即ち、天孫子であったと伝う」と記述している。
城跡は、一の郭、二の郭、三の郭の三つの郭からなる段階状の山城で天然の要害の地に築かれている。
城壁は一の郭のみよく原型をとどめていて、二の郭と三の郭の城壁は、戦後、米軍基地建設の骨材用として持ち去られ、現在根石がかろうじて残っているにすぎない。
一の郭は、東北東に自然岩をくり抜いた城門を構え、城内には「天つぎあまつぎの御嶽」(神名「アガル御イベ、ツレル御イベ」)が祀られている。
なおこの地域において許可なく現状を変更することは、県条例で禁じられています。
昭和60年3月25日
玉城村教育委員会/沖縄県教育委員会
観光情報についての参考サイト
■らしいね南城市
http://www.kankou-nanjo.okinawa/
→南城市の観光ポータルサイト
■南城市観光協会
https://okinawa-nanjo.jp/
■南城市 公式サイト
http://www.city.nanjo.okinawa.jp/index.html
■おきなわ物語
https://www.okinawastory.jp/
→沖縄観光情報WEBサイト
追記
|2024/05|リンク修正済み