鳥居をくぐると御嶽がずらり!【ショート動画あり】

【ショート動画】拝所がずらりと並ぶ住吉神社

動画の概要 ※音あり(音声「VOICEVOX:冥鳴ひまり」)
 住吉神社(那覇市)

【ショート動画】拝所がずらりと並ぶ住吉神社【日本の魅力を紹介】

沖縄にはあちこちに拝所がある

沖縄には井泉や洞穴、霊石などさまざまな対象の拝所がある。

ぱっと見ではわからない場所が実は拝所だったということはよくある話だ。そんななか住吉神社はわかりやすい。

公園から神社へ上る階段があり、進んでいくと鳥居が見えてきて、鳥居の先にはずらりと拝所が並んでいる。

住吉神社内にある拝所は、都市開発などによって元の場所から移動してきており、「住吉」「垣花」「山下」の三つの町の拝所が祀られている。

拝所ごとに石碑があり、名称がきちんと刻まれているから、どのような拝所なのかがわかるようになっている。

 ◇

沖縄は拝所の数が多く、すぐに拝所とわかりにくいところもある。そんな場合は香炉の有無をチェックするといいかもしれない。

香炉は四角い石の形をしたものが多く、拝所となっている場所にはたいてい設置されているので目印になる。

※拝所…神などを祀っている場所で、加護や繁栄を祈願する

八重瀬町にある拝所
拝所の前には香炉がある(沖縄県八重瀬町)
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住吉神社
住吉神社(沖縄県那覇市)
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壺屋めぐりをするなら拝所も訪れてみては(那覇市)

壺屋焼物博物館に鎮座する「北の宮(ニシヌメー)」

ニシヌメー(北の宮)
ニシヌメー 北の宮(沖縄県那覇市)

生活していたり、関連する物事に携わっているなら、拝所は身近な存在かもしれない。

でも観光で訪れたのなら、まず拝所がどんなものなのかわからない方もいるだろう。

この記事では拝所がどのようなものなのかを説明してから「ニシヌメー」を紹介する。

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【沖縄の民俗学】沖縄で行われている拝所巡礼ってなに?

家庭ごとに異なる拝所巡礼

斎場御嶽
斎場御嶽から見える久高島(沖縄県南城市)

一時期、聖地めぐりなるものが日本の各地でブームになり、観光ガイドブックに聖地といわれているスポットを紹介したものが目立ったのを覚えている。

似たようなことは昔からあるようで、七福神めぐりや札所めぐりというものが該当すると思う。

沖縄ではブームではなく、風習として先祖にまつわる場所などをめぐる行事があり、家庭ごとに訪れる場所は決まっている。

でも多くの人が共通して巡礼している聖地もあり、南部では「東御廻りアガリウマーイ」、北部では「今帰仁上りナキジンヌブイ」が有名だ。

今回は、東御廻りと今帰仁上りを簡単に紹介する。

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百名ビーチにある謎の石碑はなに?(南城市)

ビーチの近くにある二つの聖地

ヤハラヅカサ
百名ビーチにあるヤハラヅカサ(沖縄県南城市)

干潮時に百名ひゃくなビーチの砂浜を散策していると、記念碑のようなものが海岸にあることに気づく。

なんだろうと気になって近くまで行き、見に行った人もいるのではないだろうか。

この不思議な石には「ヤハラヅカサ」と書かれているだけで、初めて見た人にはどんな意味があるのかはわかりづらい。

実はこのヤハラヅカサ、琉球神話にまつわるもので、琉球をつくったといわれているアマミキヨが降り立った場所といわれているのだ。

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【世界遺産】斎場御嶽~セーファウタキ~(南城市)

沖縄で最高の聖地 斎場御嶽

斎場御嶽
斎場御嶽(沖縄県南城市)

斎場御嶽セイファウタキは世界遺産に登録されたことで国内はもとより海外からも多くの来訪者が訪れる観光名所となっている。

沖縄で最高峰の聖地なので、りっぱな建築物があると想像するかもしれないが、そういうものは存在しない。

沖縄ではむかしから森や岩などの自然を神体として信仰するアニミズムの思想があり、聖地には神社の拝殿のような建物はほとんどない場合が多く、斎場御嶽も自然そのものに近いため、建築物を期待して行くと拍子抜けするかもしれない。

多くの人が訪れる観光名所となったが、斎場御嶽は今でも信仰されている聖域なので襟を正して訪れたい場所だ。

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