旧東風平の東西南北の石獅子
南部の石獅子探しをしてきた。
八重瀬町では複数の石獅子を見つけることができたが、今回紹介する村落獅子は旧 東風平町にある4体で、東・西・南・北の名前がついていた。
村落獅子はムラへ厄災が入ってこないように厄除けとしてムラの入口などに設置するという。
東風平の石獅子は東西南北にそれぞれ鎮座しているので、かつてはムラを囲んでいたのかもしれない。
- 八重瀬町…「東風平町」と「具志頭村」が合併した町
沖縄県の石獅子
南部の石獅子探しをしてきた。
八重瀬町では複数の石獅子を見つけることができたが、今回紹介する村落獅子は旧 東風平町にある4体で、東・西・南・北の名前がついていた。
村落獅子はムラへ厄災が入ってこないように厄除けとしてムラの入口などに設置するという。
東風平の石獅子は東西南北にそれぞれ鎮座しているので、かつてはムラを囲んでいたのかもしれない。
糸満市の道路・77号線のバス停近くに、わりと大きな石彫りの獅子がいる。
サイズが大きかったため、運転していても存在に気づくことができたが、パッと見では何かわからなかった。
正体が気になって、安全な場所に車を停めてから見に行くと、近づくにつれて形状から石獅子かも…と思い、近くにあった説明板と表情を見て村落獅子だと知った。
富盛の石彫大獅子は、ほかの市町村からも知られている村落獅子だ。
伝説によると、富盛の石獅子の近くにある八重瀬岳(今の八重瀬公園あたり)は、強い力がある場所といわれていて、その力のせいで富盛のムラは、たびたび火災が発生したという。
その厄除け獅子として造られたのが富盛の石彫大獅子で、石獅子を置いたところ、火災が止んだということから、ほかの市町村へも厄除け用の石獅子づくりが広がっていったとのことだ。
宜野湾市の喜友名では、7体の石獅子が「喜友名の石獅子群」として、宜野湾市指定有形民俗文化財となっている。
81号線沿いの道路に「案内板」が設置され、そこに石獅子たちがどこにいるのかを紹介している。
豊見城市が発行しているガイドブックには10基の石獅子が紹介されていて、そのうちの2基が真玉橋にいる。
石獅子は由来などが不明になっているものが多いが、真玉橋の石獅子には説明板が設置されていて、そこから石獅子の歴史を知ることができた。
むかし、魔物と恐れられていた「ガーナー森」の伝説にまつわる石獅子。
住宅地のなかにとけ込んでいる石獅子。
◇
ここからは、個別に石獅子を紹介していく。