牛同士が闘う沖縄の闘牛
闘牛のことを沖縄では「ウシオーラセー」という。
ウシオーラセーは、沖縄ではむかしから行なわれており、闘牛といっても人対牛ではなく、牛同士が闘う競技となっている。
地域で行われる祭りなどの行事でウシオーラセーを開催することがある。
読谷村で行われた「読谷まつり」で、闘牛大会(ウシオーラセー)があったので見に行ってきた。
読谷まつりで行われた闘牛
「読谷まつり」の闘牛大会が行なわれる場所は、観光地でもある「むら咲むら」の闘牛場だった。
初めて訪れる場所だったので早めに向かったが、闘牛が始まる前から闘牛場にはすでに観客がいて、眺めの良い席はほとんどが埋まっていたのを見て驚いた。
闘牛場は円形で、柵というよりは簡単なパイプで囲んでいて、観客は外側からウシオーラセーを観戦する。
ウシオーラセーの詳細は知らないが、闘牛のようすを見ていると、闘う牛同士のサイズに大差がないことから、体格ごとに対戦しているようだ。
闘う牛二頭が闘牛場へ入ると頭を突き合わせ、牛の横にいる勢子が牛の闘志に火をつけたら闘いがスタートする。
闘いのほとんどが角の突き合わせるという頭突きで力比べだ。
激しい動きはあまりないが、牛の角や頭がぶつかり合う音が闘牛場に響く。
すべての対戦を見ていたわけではないが、闘いは数分で決着がつくことが多い。
対戦中は勢子が大声を出したり地面を踏んだりして、牛の闘志に拍車をかける。
長期戦になると観客も白熱して会場は熱気に包まれるが、牛の力比べに決着がついたり片方の闘志が消えたりして、片方の牛が逃走した段階で勝負は終了となる。
決着がつくと無駄に闘うことはなく、負けた牛は闘牛場を後にし、勝った牛は勝利が称えられる。
出番待ちの闘牛
ウシオーラセーは大会も開催されていて人気があり、とくに中部にあるうるま市は闘牛が盛んでドーム型の闘牛場もあるくらいだ。
ウシオーラセーは牛同士の戦い以外に、闘牛を実況するアナウンサーのトークも面白い。
闘う牛の紹介から始まり、実況を聞きながら対戦を見ていると観客側にも自然と力がこもる。
むかしから続いてきた競技なので、興味がある人は闘牛大会のスケジュールをチェックして参加してみるといいかも。
うるま市公式の闘牛動画(YouTube)
【うるま市公式】闘牛~Exciting bull_fight in Uruma City~
【こぼれ話】1970年頃の闘牛のようす
わが家のアルバムにある闘牛のスクラップ。
1970年頃らしいが現在とあまり変わっていないウシオーラセーのようすが写っている。
むら咲むら周辺のMAP
むら咲むら
(所在地 沖縄県読谷村字高志保1020-1)
■むら咲むらまでの距離(車の場合)
・読谷村役場…約 3.78km(11分)
・那覇空港…約 34.1km(1時間04分)
・沖縄県庁…約 29.8km(55分)
観光情報についての参考サイト
■読谷村
公式サイト